2015/01/12植村啓太のフィーリングゴルフ

Lesson.40 フック・ヒッカケ徹底矯正!その5

ヘッドを振りすぎるとフックになる フックが強くなってしまう一因として、インパクトでヘッドを過剰に走らせようとすることが挙げられます。ヘッドを速く動かそうとすればするほど、ヘッドが先に下りてきてしまう。結果、手打ちになり、フェース面がかぶりやすくなるわけです。インパクトは点ではなく面だと考えて、しっかりと体全体でスイングすることを覚えていきましょう。 ヘッドを走らせようとするのはNG 飛ばそうとすると、どうしても小手先でヘッドを走らせようとしてしまいます。意識が上半身にあると、下半身が止まってしまうのは必然。上半身と下半身をバランス良く使うことで、理想的なインパクトが生まれることを理解しておい...
2014/08/18植村啓太のフィーリングゴルフ

Lesson.20 ハザードを越えるロブショット

障害物があるときに使うロブショット バンカー越えなど、グリーンまでの間に障害物があるときなどに使うのがロブショットです。ただ、これはプロでもリスクの高いショットで、あまり多用することはありません。条件としては、ボールが芝の上でやや浮いていて、ヘッドがボールの下に入るスペースがあることです。それらの条件が揃っていなければ、無理をしてロブを打つ選択はしないでください。 撮影協力:サウジャナ ゴルフ&カントリークラブ(マレーシア) フェースの向きは右を向けながら開く ロブを打つための準備として大切なのがフェースを開くことです。シャフトを目標と反対側に倒すようにしてフェースを開くのではなく、単純にフ...
2014/09/15植村啓太のフィーリングゴルフ

Lesson.24 パッティングラインを読むためのポイント

まずはボールの転がるスピードをイメージする ラインを読むことはパッティングにおいて誰もがやらなければならないこと。真っ直ぐに見えてもスライスだったり、フックだったりすることもあります。ラインと言うと左右どちらかに曲がるかを、まず確認する人が多いと思いますが、まずはカップまでの距離を打つのに必要な、ボールのスピードをイメージします。要するに上っているか、下っているかを先に確認する必要があるということです。 真横から見ると上り&下りは確認できる グリーンによっては、周囲の景色の錯覚で、上っているのか下っているかがわかりにくいグリーンがあります。そんなときはボールとカップを結んだラインの真横から見...
2014/08/11植村啓太のフィーリングゴルフ

Lesson.19 芝の薄いライからのアプローチ

クリーンに打ちたくなるけど打ち込みは危険 芝が薄かったり、土がむき出しになっていたりするようなライからのアプローチは、かなり難度が高いと言えます。心理的には上目からパチンとヘッドをボールにぶつけたくなるものですが、入射角が鋭角になると打点が1点になってしまうので、さらに難しくなってしまいます。こういった芝が薄いライこそ、低い位置からヘッドを入れて、低い位置に振り抜く打ち方が必要なのです。 撮影協力:サウジャナ ゴルフ&カントリークラブ(マレーシア) ボールの側面を横から払い打つ 鋭角に打ち込まずに、ヘッドを低く動かすコツは、ボールの側面を真横から払い打つイメージを持つことです。手首の動きをあ...
2014/07/21植村啓太のフィーリングゴルフ

Lesson.16 ツマ先上がりのアプローチ

SWを持ってピッチ&ランで寄せる ツマ先上がりのアプローチは、アイアンショットと同じく、ボールと体との距離が近くなります。そのため、左に引っかかりやすいのが特徴です。球質的にはあまり高さが出ず、落ちてからもランが出やすい。その点を踏まえて、使用するクラブはサンドウェッジでいいでしょう。ツマ先上がりのライに遭遇したら、まずは落とす場所をイメージしてピッチ&ランで寄せることを考えましょう。 クラブを短く持ってボールの近くに構える ツマ先上がりはボールとの距離が近くなると説明しました。当然、クラブは短く持つのが基本です。ツマ先上がりはボールが足下よりも高い位置にあるので、ある程度軌道はフラットにな...
2014/08/25植村啓太のフィーリングゴルフ

Lesson.21 パッティングの基本

ボール位置の基本は目の真下がおすすめ パッティングでみなさんが迷うのがボール位置でしょう。多少、誤差があっても構いませんが、基本は前傾したときの目の真下にボールがくるようにします。理由は打ち出したいラインに対して、スクエアにフェースをセットしやすく、かつストロークしやすくなるからです。体から離れすぎると目線とボール位置に角度がつきすぎて、狙ったところに打ち出しにくくなります。 両足の真ん中を基準にボール1個分左 ボール位置でもうひとつ大事なことは左右の位置。パターの形状などにより多少差は生じますが、基本的には両足を広げたスタンスのど真ん中よりボール1個左足寄り。要するに、手元とヘッドが体の中...
2015/02/02植村啓太のフィーリングゴルフ

Lesson.43 ラウンド中のトップを即効修正!その1

腕を短く使ってしまうからトップになる トップのミスは、字のごとくボールの頭を叩いてしまうミスです。なぜトップになるのかというと、理由のひとつとして腕を短く使ってしまっていることが考えられます。インパクトでボールに当てようとして腕が縮こまり、結果、ボールにヘッドが届かず、トップになるわけです。つまり、インパクトを意識しすぎると、トップになる傾向があります。 左腕の長さを保つことがポイント 腕が縮こまらないようにするためには、左腕を長く使うようにしましょう。特にフォロー側で左腕を長く使う意識を持つと、インパクトに集中しすぎなくなるので、自然に左腕が伸びてきます。ボールを上げたいという意識があると...
2015/03/09植村啓太のフィーリングゴルフ

Lesson.48 ラウンド中のスライスを即効修正!その2

カット軌道でスライス回転になる 前回はスライスの原因として、フェースの開きを説明しましたが、大きな右曲がりのスライスになるもう一つの要素として、軌道がカットというのも大きな問題です。なぜカットになるのかというと、スライスが止まらなくなって、クラブをもっと左へ振ろうとし、結果、左ヒジが引けてクラブを左へ引っ張り込むように振るからどんどんスライス回転が強くなるわけです。スライスを止めようとする動きが逆効果になっているのです。 手元の位置をフォローで高くする クラブを自分の体の左サイドに振ろうとしているときは、フォローで手元が低くなっています。しっかりとつかまった球を打つには、手元をフォローで高く...
2014/05/19植村啓太のフィーリングゴルフ

Lesson.7 飛ばすためのアドレス

自分に合ったアドレスを見つける 今回は飛ばすためのアドレスに関して説明します。ここでの「飛ばす」とは一発の飛ばしではなく、平均的に飛ばせるいいスイングという意味です。いろいろと基本的な約束事はありますが、みなさんそれぞれ身長も違えば、筋力や柔軟性も違います。結論から言えば、アドレスには個人差があっていいのです。自分が最も構えやすく、振りやすい形で構えることをおすすめします。 動きやすいスタンス幅で構える スタンス幅に関しては、よく肩幅を基準にすると言われますが、最も体を動かしやすい幅で構えるのがいいでしょう。例えば、左右の体重移動を意識したほうがスムーズに体が動くという人は、スタンス幅が広め...
2014/04/28植村啓太のフィーリングゴルフ

Lesson.4 朝イチの練習場での考え方

その日の自分の球筋を確認しておこう 今回は朝イチのスタート前練習の考え方がテーマです。朝イチ練習の大きな意味は、その日の自分の球筋を確認することです。もちろん体をほぐすことも重要な部分ですが、練習量の少ないアマチュアにとっては、その日にどのような球が出るのかを知り、その球筋でコースを攻略するべきなのです。スライスが出たからスライスを直そうとするのではなく、曲がり幅を小さくする工夫をするのです。では具体的に説明していきましょう。 スイング修正はNG 朝の練習場ではスイング中の動きを変えることはおすすめできません。ミスが出たら、そのミスの度合いが小さくなるようにアドレスに手を加えましょう。例えば...
2015/03/16植村啓太のフィーリングゴルフ

Lesson.49 ラウンド中のフックを即効修正!その1

インパクトでフェースがかぶる フックで悩んでいる人の多くは、スライスが原因になっていることが多いんです。スライスを嫌がって、フェースを返す。結果、インパクトでフェースがかぶって当たるわけです。フックと表現していますが、厳密にはまっすぐか、もしくは左に出て左に曲がるような球のことです。フックはスライスと比べて球が強いので、曲がり幅も大きく、落ちてからもどんどん左へ転がります。もっともスコアがまとめられない球筋と言えるでしょう。 腰の回転が止まるからフェースが返る フェースが返ってしまう仕組みを説明しましょう。フェースを返そうとしていないのに、勝手に返ってしまう理由は、体の回転が止まってしまうか...
2015/01/05植村啓太のフィーリングゴルフ

Lesson.39 フック・ヒッカケ徹底矯正!その4

フェース面が閉じるのは手の動き過ぎが原因 フックが出る原因は、インパクトでフェース面がかぶってしまうことですが、その多くの理由は手の動き過ぎにあります。余計な腕の動きが多いと、インパクトでアジャストする動きが必要になる。手打ちになればなるほど、フェース面の動きが不安定になり、フェース面がかぶる可能性も大きくなるのです。今回のテーマは腰を使うこと。よく言われる下半身主導の動きを覚えて、フックのミスを解消していきます。 右腰を積極的に動かす 上半身ではなく下半身主体でスイングするときに、意識してもらいたいのが腰です。特に右腰を積極的に動かすことを覚えてください。効果的なドリルが、右腰にクラブのグ...
2014/06/02植村啓太のフィーリングゴルフ

Lesson.9 飛ばすための切り返し・インパクト

エネルギーを伝える大切な部分 トップからインパクトにかけてはボールにトップで溜めたエネルギーを伝える重要なパートです。ただし、あくまでもスイング中の通過点なので、あまり過剰に意識し過ぎないことも大切なポイントになります。どのようなことを意識しておけば、テークバックからダウンスイングでスムーズに移行できるのか。いくつかのポイントにわけて説明していきましょう。 撮影協力:サウジャナ ゴルフ&カントリークラブ(マレーシア) 下半身から動かすことはそれほど重要でない よく切り返しを下半身から行うのが大切だと言います。もちろん間違いではないですが、下半身のことばかりを意識していると振り遅れなどが起こり...
2014/12/08植村啓太のフィーリングゴルフ

Lesson.36 フック・ヒッカケ徹底矯正!その1

スライスのミスが原因で起こるフック 今回から5回にわたってフックのミスの対処法を説明していきます。フックは、もともとビギナーのときにスライスのミスに悩まされ、それでボールをつかまえようとする動きをマスターしようとした結果、その動きが過剰になってインパクトでフェース面がかぶってしまうことで起こるミスです。いわば、上達する過程で誰もが通る道ということ。フックが出始めたら、少し上達したと思っていいでしょう。そしてそのフックは早い段階で直しておくことが重要になります。 インパクトでフェースがかぶるのが原因 フックのミスというのは、インパクトでフェース面がかぶって当たり、ボールに左回転がかかって左に大...
2015/02/09植村啓太のフィーリングゴルフ

Lesson.44 ラウンド中のトップを即効修正!その2

体が伸び上がるからトップになる 前回は、左ひじがスイング中にひけた状態になり、ボールに届かないことで起こるトップの対処法を説明しました。しかし左腕を長く使えているのに、ボールに届かなくなることがあります。原因はインパクトで体が伸び上がってしまうことです。体が伸び上がると、ボールと体の距離が離れてしまい、頭を叩いてしまうわけです。このミスが出ると、次は当てようとして沈みこんでダフリのミスにつながる悪循環に陥るので注意してください。 股関節からきっちり前傾を作る インパクトで体が伸び上がってしまうことで、ヘッドがボールに届かなくなると説明しました。では、なぜ体が伸び上がってしまうのかということに...
2014/05/26植村啓太のフィーリングゴルフ

Lesson.8 テークバックでは肩を回転し体を捻る!

肩の回転を重視する 今回のテーマはテークバックからトップまでの動きです。テークバックからトップまでで重要なのは体の捻転です。下半身と上半身の捻転差をいかに作れるかが、飛距離を生み出す条件になります。ここでは肩の回転と腕の使い方について説明します。それぞれのパーツに分けて、具体的にポイントを説明していきましょう。 左肩ではなく右肩を意識 肩の回転を大きくすることが上体を捻転させるポイントですが、よく左肩をしっかりと回すという表現を使います。間違いではありませんが、左肩を意識すると腕だけを上げようとしてしまう可能性があります。それよりも右肩を意識してください。右肩を背中側に引っ張るように動かすと...
2015/03/02植村啓太のフィーリングゴルフ

Lesson.47 ラウンド中のスライスを即効修正!その1

フェースが開いたままインパクトする スライスは多くのアマチュアゴルファーが必ずといっていいほど悩まされるミスです。スライスになる原因は様々ありますが、すべてのスライスに共通していることは、インパクトでフェースが開いた状態でボールをヒットすることです。フェースが開くとボールは右回転になります。なぜ、フェースが開いてしまうのか、原因をきっちり理解すれば、スライスをなおすことはそれほど難しいことではありません。 ハーフウェイダウンでのフェースの向きをチェック インパクトでフェースが開いて当たるということは、ハーフウェイダウンの位置ですでにフェースは開いてしまっているのです。この位置でのフェースの向...
2015/02/23植村啓太のフィーリングゴルフ

Lesson.46 ラウンド中のダフリを即効修正!その2

手首の角度が早くほどけてしまう ダフリには色々な原因がありますが、今回はダウンスイングで手首の角度が早くほどけてしまうことで起こるダフリについて説明しましょう。多くのアマチュアは、地面のボールを打つアイアンショットのときに、ボールを上げようとする動きが入ります。その代表的な動きがアーリーリリースです。手首の角度が早くほどけてしまい、ボールよりも手前にヘッドが落ちてしまう。仮にダフらなかったとしても、薄い当たりになり、弱々しい球筋になってしまいます。 左手首の角度をキープさせる 手首がほどけてしまうのは、ボールを上げようとするからだと説明しました。ボールを上げようとすると、ダウンスイングで右肩...
2015/02/16植村啓太のフィーリングゴルフ

Lesson.45 ラウンド中のダフリを即効修正!その1

ボールの手前にヘッドが落ちる 一般的にアイアンのミスで最も多いのがダフリでしょう。ダフリとはボールの手前の芝を叩いて、ボールが全く飛ばないミスをさします。ダフリには打ち込みすぎて、ボールの手前をざっくりするタイプと、ボールを上げようとして、手前にヘッドが先に落ちてしまうタイプがあります。今回は、多いケースということで、後者のダフリについて説明していきましょう。 右足に体重が残るとダフリやすくなる ボールを上げようとする意識が強い人の傾向は、フィニッシュで体重が右足に残った状態になります。これはまだ振り切れているので、ボールは前に飛んでいると思いますが、大ダフリになるのと紙一重の動きなんです。...
2014/10/20植村啓太のフィーリングゴルフ

Lesson.29 スライスをなおすカンタン練習法

スライスはなぜ起こるの? 多くのアマチュアが悩むスライスですが、原因はインパクトでフェースが開いて当たるからです。なぜ開いて当たるのか。上半身でクラブを下ろしてカット軌道になるなど、様々なことが考えられますが、多くの人は振り遅れることで、フェースが開いてしまっています。インパクトでボールをつかまえる動きを覚えていきましょう。 腰は開いても肩は開かない 振り遅れる原因は、体がインパクトで開いてしまうからです。ゴルフのスイングは回転運動なので、体は回るものなのですが、上半身と下半身の動き方のタイミングがポイントになります。要するにスライスしてしまう人というのは、下半身と上半身が一緒に回ってしまっ...