マスターズ連覇のかかるジョーダン・スピース(Andrew Redington/Getty Images)

オリンピックイヤーの2016年、今季の海外メジャー初戦「マスターズ」が4月7日（木）、ジョージア州のオーガスタナショナルGCで幕を開ける。鮮やかな緑のじゅうたんにアゼリアの花が咲き乱れる最高の舞台で迎える第80回大会は、今年も多くのパトロンたちの熱狂に包まれることになる。

ディフェンディングチャンピオンとしてこの地に立つのは、今やゴルフ界の新時代をけん引するジョーダン・スピースだ。昨年は36ホール（130／14アンダー）、54ホール（200／15アンダー）と大会最少ストローク記録を更新し、最後は270／18アンダーの大会タイ記録。初日から首位を守る完全優勝でメジャー初制覇を成し遂げた。

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その後、ゴルフ界は新ビッグ3の時代へと突入した。スピースに加え、ロリー・マキロイ（北アイルランド）、ジェイソン・デイ（オーストラリア）がしのぎを削る。現在世界ランク1位のデイは、マスターズ2週前の「WGCデルマッチプレー」で2週連続優勝を果たしたばかり。同大会で痛めた背中に不安は残るものの、自身初のグリーンジャケットへ絶好調と言ってもいい。同3位のマキロイはキャリアグランドスラムへ向け、最後の1ピースとなるマスターズ制覇へ思いはひとしおだろう。

ビッグ3の牙城に食い込みたいのが、日本期待の松山英樹。今年2月の「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」で、リッキー・ファウラーとの死闘を制した。2年ぶりのツアー2勝目で勝ち取った自信を胸にオーガスタへと乗り込む。昨年は日本人最少スコアの11アンダーで、メジャー自己ベストの5位。「今年こそ」の期待は自然と高まる。

過去に4度大会を制し、復調が期待されたタイガー・ウッズは1日に、腰の状態が戻らず大会欠場を表明した。だが、今季2勝と好調の2013年大会覇者アダム・スコット（オーストラリア）や、初のメジャータイトルを目指すファウラーなど話題には事欠かず、例年通り、見どころ満載のメジャー初戦となりそうだ。

【主な出場予定選手】ジョーダン・スピース、ジェイソン・デイ、ロリー・マキロイ、リッキー・ファウラー、バッバ・ワトソン、アダム・スコット、松山英樹、フィル・ミケルソン、ルイ・ウーストハイゼン、ヘンリック・ステンソン、パトリック・リード