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1997年 マスターズ
期間:04/10〜04/13 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)

もう誰にも止められない!

タイガーづくしというか、とにかくタイガー、タイガーのマスターズになってしまった。
スコットランドのモントゴメリー、あるいはイタリアのロッカあたりがタイガーにプレッシャーを与えるはずだった。しかしプレッシャーどころか、逆に本人たちが自分の始末にアタフタしているラウンド内容では、気分よくつっ走るタイガー・ウッズを止められない。子供をたしなめる役のはずの大人がうろうろしているうちに、すばしっこい子供に逃げられたという印象だ。

3日目を終わって15アンダー。2位に9打差。ここまで差がつくともう優勝争いという観点からは面白くない展開だ。もうだれが勝つかではなく、タイガーがどんなゴルフを見せて優勝するかに興味が移っている。
タイガーはこの日ほとんどノーミスのプレー。ミスが出てもすぐにリカバリーしてしまい、ボキーにはしない。13番では右の木に当てて珍しくロングアイアンでのセカンドとなりグリーンオーバー。パットが決まらず平凡なパー。感覚としてはボギーだ。

14番もパットが決まらずパー。ちょっと陰りが出てきたかなという雰囲気もあったのだが、15番ロングでは長い下りのパットを絶妙なタッチで寄せてバーディ。18番ももちろんお決まりのマウンド手前からウェッジで強烈バックスピンOKパットのバーディ。初日に手痛い40を叩いたフロント9で4つのバーディを取ったことが効いてトータル65。グリーンジャケットまで一直線というムードになった。

異常人気? チケット高騰

ジャンボ尾崎はこの日も74。上がってくるなり「疲れた。あぁ、疲れた」「自分自身がふがいないよ。アイアンのキレももうひとつだし、水遊びや砂遊びもいっぱいしてしまった。いい大人だと思ってたが、こんなに遊んでるようじゃ子供だね、まったく」
しかしオーガスタへの挑戦ももう16回目。現地での雰囲気も「もう50歳になるのに果敢にチャレンジし続けている・・」という見方が強くなっているようだ。以前は派手な服装のことばかり言っていたそうだけど。

閑話休題。あいかわらず「We need ticket!」の看板を持った「チケット購入希望者」を多く見かける。ダフ屋のチケット価格も6000ドルから7000ドルになっているという。こういう不正規チケットをあつかっている男(ダフ屋の元締め?)が自殺したという話を聞いた。なんでもチケット100枚を請け負って、もちろん保証金も受け取り済。しかし肝心のチケットを集めることができず、金を払いもどすこともできず、死んでしまった。自殺なのか、それともシンジケートに抹殺されたのか、そのへんは分からない。
(現地特派・カリーナ大山 4/12)

タイガー・ウッズのドラマチック第3ラウンド>
54ホールを終わって15アンダー。これはレイ・フロイドの持つ記録とタイ。
しかしフロント9の「40」をカバーしての驚異的な追い込みだ。
2位に9打差。これもレコード。あとは史上最年少のマスターズチャンピオンを目指すのみ。
ついでにどれほどの新記録を塗り替えていくのか。ゴルフの歴史はこれからどんどん変わっていく。

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