ニュース

米国男子マスターズの最新ゴルフニュースをお届け

2012年 マスターズ
期間:04/05〜04/08 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)

【WORLD】L.ドナルドが世界一を奪還/トランジションズ選手権レビュー

Golf World(2012年3月26日号) texted by Jim Moriarty

ルーク・ドナルドが世界ランク1位を奪還した。アメリカ国内がNCAAバスケットボールトーナメントの予想に沸き、セントパトリックデーを祝うためパブ巡りをする時期、たびたび世界から過小評価されていることの多いドナルドは「トランジションズ選手権」で優勝を果たした。

これまでは、まるでグラマラスなスーパーモデルが部屋に訪れるだけで、たぶらかして帰るだけのブラインドデートのように否定的な評価をされてきたドナルド。しかし新星ロリー・マキロイに世界ランク1位を奪われてから僅か2週間後、ジム・フューリックロバート・ガリガス、そしてベ・サンムンとの熾烈なプレーオフを制し、世界一の座に返り咲いた。プレーオフ1ホール目、ドナルドはティショットを右に曲げラフへとボールを打ち込んだが、7番アイアンで打った2打目はフロントバンカーを超え、ピン下2mにつけたのだ。

<< 下に続く >>

世界の誰もがドナルドのパッティングテクニックを疑わないが、本人はそれでも慎重な姿勢を崩していなかったという。「最後の最後、『この3年間、パッティングでは世界1位と言われていたんだから、自分を信じて打て』と自分で自分に言い聞かせた。結果的に決められて良かった」。極めてシンプルながら、ドナルドはタスクを実行したというわけだ。

残念な結果となったのはアーニー・エルス。マスターズ出場権を逃したばかりか、優勝への情熱も報われず。あと2つパーが出ていれば結果は変わっていたかもしれないが、結局傷心のまま宿舎へと戻ることに。エルスが最近グリーン上で不振にあえいでいたのは明白だ。16番のグリーンでも1.3mのバーディパットをミス。これが決まっていたら余裕が生まれていたかもしれない。17番では長時間待たされた挙句、4番アイアンで打ったショットは右の林に向かい不愉快極まりない形相を見せる。さらに18番では再び近距離のパーパットをミス。決めていればマスターズ出場権獲得のチャンスも残されたかもしれなかった。

「今は非常に腹立たしくてコメントするのが難しいね」と前置きすると、「振り返ってみても良いゴルフが出来ていたと思う。これからの数週間で優勝しないといけなくなった」と語った。

イニスブルックリゾートのカッパーヘッドコースといえば、スネークピット(同コースの上がり3ホールの愛称)の難易度は神がかり的とも言われ、知らない者はいない。非常に巨大な蛇の像が15番ホールと16番のティーの間に設置され、クレス・オルデンバーグが製作した像がアニマルプラネットを思い起こさせる。

最終的にドナルドが世界1位を奪還して終わった大会となったが、決して容易な道のりではなかった。今後は世界1位から引きずり降ろされたマキロイの奮起に期待したい。

米国ゴルフダイジェスト社提携
Used by permission from the Golf DigestR and Golf WorldR. Copyrightc 2011 Golf Digest Publications. All rights reserved

世界のトッププロの情報をいち早く 「Style-WORLD」
海外トッププロのインタビュー。トッププロコーチによるレッスン、最新ギア・アイテムの紹介など、世界の最新ゴルフ情報が満載。スマートフォン限定として、海外プロコーチによるレッスンコンテンツが楽しめます。

関連リンク

2012年 マスターズ



あなたにおすすめ


特集

宮本卓×GDO 旅する写心
ゴルフフォトグラファー宮本卓×GDOのスペシャルコラボコンテンツ。国内外のゴルフ写真を随時更新中!!
やってみよう! フットゴルフナビ
サッカーとゴルフが融合した新スポーツ「フットゴルフ」の総合情報サイトです。広いゴルフ場でサッカーボールを蹴る爽快感を、ぜひ一度体感してみよう!

ブラインドホールで、まさかの打ち込み・打ち込まれ!!ゴルファー保険でいつのプレーも安心補償!