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“TEAMアヤコ”が強いワケ

電子版「週刊ゴルフダイジェスト」(2012年8月21・28日号)

韓国や台湾、中国をはじめとする海外選手に押され気味で、危機論まで飛び出している日本女子ツアー。しかし、その中で孤軍奮闘しているグループがいる。服部真夕若林舞衣子森田理香子青山加織の4人。服部と若林が今季、海外勢を蹴散らしてそれぞれ1勝ずつを挙げているほか、多くの試合で誰かが上位に顔を出している。

彼女たちに共通するもの、それは「岡本綾子に指導を受けている」ことだ。今さら岡本綾子のプロフィールを紹介するまでもないが、1970年代にデビューして80年代から日米のツアーを股にかけて活躍。史上初、日米両ツアーの賞金女王に輝いて「世界ゴルフ殿堂」入りも果たしている大選手だ。

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そんなアヤコさんが若手選手を指導し、その選手たちが大活躍している、と聞くと、さぞかし世界レベルの高度なテクニックを伝授しているに違いない…と思ってアヤコさん本人に聞いてみると、その内容は意外なものだった。

「全英オープンでエルスが優勝したわよね。表彰式で着ていたベスト、何色だったか覚えてる?」

いきなりの質問。答えは水色だが、何故、そんなクイズを出してくるのか? と聞くと、ゴルフに必要な「集中力」を養うためなのだそうだ。ショットを成功させるには、ターゲットや目の前のボール、自分のスウィングに対するイメージを明確に描く力が必要だ、とアヤコ先生は言う。目にした映像を目にした時に意識して脳裏に焼き付けると、集中力が磨かれていく、というのだ。

しかし長いラウンドで集中力を維持し続けるのは難しいもの。大切なのは、気持ちの切り替えと、そのメリハリになってくる。

「スウィングを見ているときに突然、『今夜のご飯どうする?』なんて話で気を逸らせてから、『いまやってたことをもう1回やってごらん』なんて、一旦わざと集中を切るような“イジワル”もしますね(笑)」

さらに、大勢で食事に行ったときなども、各テーブルにあった備品や、店内の調度品の配置や色などを、後から当てっこするゲームで盛り上がることもあるという。そうした日常の積み重ねが、一打一打のショットの精度に確実に反映されていく。

教えるのも教わるのもプロ同士。必要最低限の指導はあるにせよ、基本的に技術はプロの個性を尊重して指導するアヤコさん。それ以上に教えたいことは、プレーに臨むための姿勢、そして最大の結果を残すための心構えなのだ。今後も、教え子たちのプレーから目が離せそうにない。

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