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遼、着実に15位へ浮上

ウェブドットコムファイナルシリーズ最終戦の「ウェブドットコムツアー選手権」2日目、初日を1アンダー31位タイで終えた石川遼は、この日は午前8時25分に10番ティからスタート。オレンジ色の朝日に照らされながら、昨夜の雨で湿ったコースへと足を踏み入れた。

初日の立ち上がりとは一変し、今日は序盤から安定してフェアウェイキープを続ける石川。幾度かのチャンスを逃したあとの16番(パー5)、左ラフからの3打目を50センチにぴたりと寄せてこの日初バーディを奪うと、続く17番でもピン上から4メートルをねじ込んで連続バーディ。折り返した3番(パー3)、5番(パー3)でもバーディを重ね、通算5アンダーまでスコアを伸ばした。

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しかし、フロリダの気まぐれな天候がその流れを止めてしまう。残り4ホールとなった6番で突如降り始めた雨は、石川がグリーン上に行く頃には強さを増した。このホールは寄せワンでパーセーブしたものの、続く7番ではファーストパットを1メートル以上オーバーさせての3パットで、この日初めてのボギーを献上。続く8番は通常パー5としてプレーされているが、この試合では500ヤードのパー4設定。ティショットを左ラフに入れ、「(ラフが雨で濡れて)重かった」と、5番ウッドでの2打目もグリーンを大きくショートして連続ボギーとしてしまう。

最終9番でもティショットを左のラフに入れた石川は、「ほぼレイアップ」と2打目はフェアウェイに刻むのが精一杯。だが、3打目でピン下2.5メートルにつけると、これをしぶとくカップに沈め、最後はパーで締めくくった。

「だいぶ違うと思います」と、3連続ボギーのピンチをまぬがれた石川は、雨で濡れた体で振り返った。「(最後のパーパットは)そんなに易しいパットじゃなかったし、あまり流れも良くなかった。2メートルちょっとで、カップ2つ分くらいのスライスライン。ああいう状況であのパットを打つのは難しい」。

それを沈められるようになったのは、精神的な成長なのかと問われた石川は、きっぱりと否定した。「いえ、単に狙ったところに打つ技術だと思います」。

この日「68」と着実にスコアを伸ばして2日目を終えた石川は、通算3アンダーで15位タイ。十分上位を狙える位置で残り36ホールに挑む。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/今岡涼太)

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