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イタリアの「ゼンジロウ」を覚えておこう!

2015/06/17 17:47

イタリア人選手ゼンジロウがルーツの日本開 イタリア人選手ゼンジロウがルーツの日本開催大会でイタリアチームを牽引している

「トヨタジュニアゴルフワールドカップ2015 Supported by JAL」には、男女合わせて7人の日本人選手が出場しているが、実はもう1人、日本の名前を持つ選手が出場している。初日にベストスコアの「67」をマークして個人戦・首位タイで滑り出し、9位と出遅れたイタリア男子チームを何とか支えたゼンジロウ・マツイ(松井善次郎)だ。

「外から見ると日本人だけど、中身は完全にイタリア人」と笑うマツイは、イタリアで産声を上げた。

「お父さんは仕事で日本とイタリアを行き来していて、イタリアでイタリア人のお母さんと知り合い、結婚しました。私はトスカーナで生まれたのですが、すぐにトリノに移り、7歳まで住んでいました」

問題なく通じる日本語は、日本で覚えたものだ。
「お父さんが私に日本語もできるようにさせたいと思い、7歳から10歳まで、家族みんなで日本で暮らしました。場所は東京の渋谷です」

ゴルフを始めたのも日本なのだという。
「家族みんなでできるようなスポーツはないかとお父さんが考え、やってみようということになりました。打ってみたら楽しかったし、自分のフィーリングにも合っていたし、それでゴルフを続けました。最初に試合に出たのは、たしか群馬県です。お父さんの出身が前橋ということもあったと思います」

10歳でトリノに戻ってからも、ゴルフを続けた。
「イタリアには、部活動でゴルフというのはありませんね。日本のようにゴルフがメジャーなスポーツというわけではありませんから。個人で試合に出ていくしかありません。ゴルフと学校の勉強を両立させるのは難しいけれど、両方がんばって、14歳でナショナルチームに入りました。それからはいろんな国に行って試合をするようになりました。スペインにも行ったし、フィンランドやフランスにも行きました」

そんななかで巡ってきた、今回の日本での試合。やはり感慨深いものがあるようだ。
「ナショナルチームのコーチが、『ゼンジロウ、今度日本でワールドカップがあるから、君を参加させるよ』と言われたときは、もうすごくうれしかったです。自分のルーツの国でプレーするのはやっぱりおもしろい。国のカルチャーも全然違いますからね。日本の方がちゃんとしています。試合のスタッフのみなさんや、コースのセッティングなどもしっかりしているし、すごいですね」

ゼンジロウ・マツイは明るく軽やかにプロゴ ゼンジロウ・マツイは明るく軽やかにプロゴルファーだけにとどまらない将来設計を語った

もちろんイタリアのナショナルチームとして、得難い体験もしてきている。母国の英雄たちとの交流だ。
「モリナリ兄弟やマッテオ・マナセロともプレーしたりしています。今年の2月には36ホールをマナセロとプレーしました。彼は本当におもしろい人です。ツアープレーヤーだから、外からだとまったく違う人に見えるかもしれませんが、彼も若いですし、私たちとかなり似た感じですよ」

現在18歳。思い描く未来はプロゴルファーだけではないようだ。
「イタリア人がよく進むパターンですが、いまはゴルフでアメリカの大学に行きたいと思っています。スカラーシップ(奨学金制度)で行けるなら喜んで行きたいです。ただ、プロになりたい気持ちはありますが、頭の中には違う道もあったほうがいいと思っています。映画がすごく好きなんです。だから、ロサンゼルスとかの大学に行って、映像系のことを学びたいと思っています。ゴルフと映画のどちらが夢として上か?と聞かれれば、同じくらいかな」

いずれの道に進むにせよ、ゼンジロウ・マツイの名前は、覚えておいてもいいかもしれない。

2017トヨタジュニアゴルフワールドカップ公式サイト

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