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佐渡充高が簡単解説!初めてのPGAツアー【第十七回】

マキロイが来シーズンPGAに戻ってくると噂されています。PGAツアーの盛り上がりや、ヨーロッパツアーへの影響はありますか?

大きな影響はないと思いますよ。やはりアメリカPGAツアーは嬉しいと思いますね。全米オープンチャンピオンが、年間15試合をアメリカでプレーすると言っているのですから。マキロイは全米オープンで優勝することはできましたが、やはりスポット参戦だとメジャーに勝てない、ある程度の試合数をアメリカでこなしていかないと、アメリカで勝つのは難しいかなと感じていると思います。マキロイは今回メジャーで1勝を挙げ、これからもまたひとつひとつメジャーでの勝利を重ねていって、最終的にはグランドスラムを狙うでしょう。グランドスラムと獲るというのは、プロゴルファーである以上、究極の目標でもありますからね。メジャーで1勝を挙げるだけでもすごいことなのですが、その1勝を挙げた選手は、必ずや次の勝利を見据えます。マキロイの場合、全米プロとマスターズで勝つためには、アメリカで腰を据えてプレーをするほうが有利だろうと考えたんだと思いますよ。彼自身のゴルフもすごいですからね。あのアグレッシブなプレースタイルは、アメリカ人はとても喜ぶと思います。だからアメリカにしてみれば、とても魅力的な選手が来てくれるので、注目度もあがるのではないでしょうか。マキロイはまだ22歳と若く、十分に将来がある。かといって、ヨーロッパツアーをないがしろにするわけではないので、ゴルフ界全体にとって良いことだと思いますね。

(マキロイをはじめ、今まさに20代前後の選手がPGAツアーで活躍中ですね・・)マキロイはゴルフ界全体において世代交代の象徴であるプレーヤーだと思います。マキロイやリッキー・ファウラー、全米プロを制したのは25歳ツアールーキー、キーガン・ブラッドリーでしたね。今季ツアー初優勝を飾ったのがここまで6人で7勝目。しかもその7勝目はメジャー大会ですからね。こんな年はめずらしいのではないでしょうか。そうそうないですね。

(「全米オープン」の優勝で、マキロイの人気は急増するのでしょうか?)全米オープンは、ゴルフの世界一を決める大会ですからね。その大会で優勝することは偉業でもありますし、人気も増えるでしょう。ライダーカップもそうですが、ヨーロッパの選手は大概、“対アメリカ”という構図を持ちたがる・・・、北アイルランド、イギリスだけではなくヨーロッパ各国、地域全体でヨーロッパ選手を応援しますからね。マキロイの人気が上昇すれば、若い人たちのゴルフへの興味、関心はだんだんと増えていくでしょう。前回お話したように、以前は野球やバスケットボールに明け暮れていた若者達にとって、ゴルフもひとつの選択肢に入ってきました。さらに日本国内だけではなく、世界各国でゴルフを始める若者が増えてきています。ゴルフ界全体にとっても、人気の底上げとなって良い影響を与えるにちがいありません。

佐渡充高(さどみつたか)
ゴルフジャーナリスト。1957年生まれ。上智大学卒。大学時代はゴルフ部に所属しキャプテンを務める。3、4年生の時に太平洋クラブマスターズで当時4年連続賞金王に輝いたトム・ワトソンのキャディーを務める。東京中日スポーツ新聞社を経て85年に渡米、ニューヨークを拠点に世界のゴルフを取材。米国ゴルフ記者協会会員、ゴルフマガジン「世界トップ100コース」選考委員会国際評議委員。元世界ゴルフ殿堂選考委員。91年からNHK米ゴルフツアー放送ゴルフ解説者。現在は日本を拠点に世界のゴルフを取材、講演などに飛び回る。

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