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B.スネデカー、3日目「63」で首位に

ゴルフは人生のように、人々のひと時をわしづかみにする。それが予想外の事態なら尚更だ。

「RBCカナディアンオープン」3日目の午後、ブラント・スネデカーが首位に立った。グレンアベイGCでは第3ラウンドも予想外の展開となった。2日目を終えた時点で首位だったハンター・メイハンが大会を棄権。メイハンは、ドライビングレンジで妻カンディの陣痛が始まったとの連絡を受け、午後のティタイムを前に会場を後にした。

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今シーズン序盤の「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」で勝利したスネデカーは、7組目のティタイムまで、リーダーボードにメイハンの名前がないとことに気がつかなかった。実際、それまでもメイハンは問題にならなかった。パッティング好調のスネデカーは、スタートから6ホールで、4つのバーディを奪って通算9アンダーとした。にもかかわらず、メイハンが棄権したことを知ったスネデカーは、このチャンスをつかむべく、さらにロースコアを狙おうと奮い立った。

「僕はキャディを見て近づき、『何が起きたんだ?』と尋ねたよ。するとキャディは『おそらくハンター(・メイハン)は妻カンディの陣痛が始まったので棄権したんじゃないか』って答えたんだ」とスネデカーは振り返る。スネデカーは、昨年のフェデックスカップ王者で2013年は4位につけているが、「予測ができない大会だね。ハンターをとらえるのは並大抵のことではなかった。すごく良いプレーをしていたし、コース上でのドライブショットも見事だった。決勝ラウンドでも良いだろうと踏んでいたよ。僕が彼をとらえるには、かなりのロースコアを出さなければと思っていた」と続ける。

トップに食い込むにはロースコアが不可欠だった。3日目のラウンドを29位タイ からスタートしたスネデカーだったが、この日は9アンダーの「63」をマーク。一気にリーダーボードのトップに上りつめた。最終日はデビッド・リングマース(2位)に1打をリードして迎える。

午後の間じゅう降りしきった雨にもかからわらず、スネデカーはプレーに専念し続けた。スネデカーは、ドライバーショットにほんのわずかな狂いがあった。フェアウェイをとらえたのは14打中6打のみ。しかしティショットの乱れをショートゲームで埋め合わせをした。この32歳が要したパット数は25。さらに正確なアプローチショットで18ホールの内16度のパーオンに成功した。

「今週、僕のウェッジは自分でも驚くほど良い。数回で実感したよ。このままの調子で行けるといいね」とスネデカー。パッティングについては、先週の「全英オープン」から感触が良く、それが続いている感じだとスネデカーは言う。3日目で唯一の心残りと言えば、バーディやイーグルを量産していたホールで、あといくつかのバーディを奪えなかったことだ。

「17番、18番ホールで1つもスコアを伸ばせなかったのは残念だった。でもいろんなことがある意味ひっくり返った。ハンターも棄権したしね。明日は大会に優勝する最高の機会だ。嬉しいよ」

明日の最終ラウンドを迎えるにあたって、スネデカーは言う。「優勝するためには、僕は積極的に攻め続けて、ロースコアを狙わなければならない」。そして、「優勝には18か19か20アンダーのスコアが必要になるだろうから、それをクリアすることを目指したい。ここは、バーディを決めなければいけないコースのひとつ。だけど気分的には楽だよ。一日中、アグレッシブでいればいいのだからね」と語った。

情報提供:PGA TOUR

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