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熱狂の中心に戻ったウッズ 1876日ぶり復活優勝

◇米国男子◇ツアー選手権 最終日(23日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7385yd(パー70)

タイガー・ウッズが5年ぶりとなる復活優勝を遂げた。昨秋に開幕した2017-18年シーズンの最終戦「ツアー選手権」最終日、後続に3打差をつけて単独首位から2バーディ、3ボギーの「71」で回り、通算11アンダーで逃げ切った。腰痛の影響によるキャリア最長の未勝利期間を経て、2013年「WGCブリヂストン招待」以来となるツアー通算80勝目を飾った。

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2打のリードを持って迎えた最終18番(パー5)、ギャラリーロープは解放され、ウッズは背中に大観衆を引き連れて歩いた。「泣かないように、一生懸命だった」。バンカーからの3打目の直前、「USA!USA!」と響いたコールは「タイガー!タイガー!」に変わった。

後半15番(パー3)から2連続ボギーをたたき、「終盤はプレッシャーがかかった。どんな(悪い)ことも起こりうると思っていた」という。勝利を決める短いパーパットを沈め、右手でゆっくりとカップからボールを拾い上げる。最後の勝利から実に1876日。両手を天高くかざし、万雷の拍手を浴びた。

1996年8月のプロ転向直後「ラスベガスインターナショナル」で米ツアー初勝利を挙げてから、2009年まで毎年優勝を飾った。ひざの故障や不倫問題の発覚による離脱期間を経て、2012年3月「アーノルド・パーマー招待」で復活勝利を飾り、13年には年間5勝をマークしたが、今度は腰痛が深刻化した。

復帰と離脱を繰り返し、2015-16年シーズンは全試合を欠場。昨年4月にキャリアで4度目となる腰の手術に踏み切った。秋には「僕の未来はどうなるか分からない」と現役引退の可能性にも言及。世界ランキングは11月末に1199位まで落ち込んだ。「痛みで横になることしかできなかった。最悪の時期だった」。苦難を経て今年1月にツアー復帰し、夏場の「全英オープン」で6位、「全米プロ」では2位。「カムバックを信じるのは、年の初めには難しいことだった。でも日が進むにつれ、プレーできるようになって、スイングがかみ合ってくるのが分かった。だからもう一回やれると思ったんだ」と一歩ずつ前進してきた。

節目の80勝で、故サム・スニードが持つ米ツアー史上最多勝利(通算82勝)に迫った。メジャーでは通算14勝。ジャック・ニクラスが保持する18勝の更新は不可能だろうか。世界中が再び、タイガーの背に大きな夢を描く。(ジョージア州アトランタ/桂川洋一)

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