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ルーツは仏・独・台・日 新人王確実のシャウフェレを日本で見られるかも!?

◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権 最終日(24日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7385yd(パー70)

23歳のザンダー・シャウフェレが2016-17年シーズンの新人王獲得を決定的にした。シーズン最終戦を優勝で飾り、7月の「ザ・グリーンブライアークラシック」以来の今季2勝目をマーク。選手投票によって決まるルーキー・オブ・ザ・イヤーをほぼ手中に収めた。

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2016-17年シーズンには29人の新人選手が登場。プレーオフシリーズに進出したのは11人で、最終戦までコマを進めたのはシャウフェレとパトリック・カントレーだけ。

最終日を2打差の2位で迎えた23歳は堅実にプレーを続け、前の組でプレーしていたジャスティン・トーマスに並ばれて迎えた17番で左ラフ、右ラフを渡り歩きながらパーセーブ。最終18番は1m以内のバーディパットがカップのフチで暴れながら収まり、「外れたと思った。60cmのウイニングパットを外してしまうかと思って、リアクションできなかったんだ。まだドキドキしてるよ…」と苦笑いで勝利の瞬間を喜んだ。

カリフォルニア西海岸生まれの米国籍の選手だが、フランスとドイツのハーフの父と、日本で育った台湾人の母を持つ。父のステファンさんはドイツで将来を嘱望された陸上選手としてオリンピック出場の夢を描いていたが、20代前半で飲酒運転の車にひかれる交通事故に遭った。メガネのレンズの破片で左目を負傷して治療に約2年を要し、その道を断念。ゴルフのティーチングプロになった影響で、息子は13歳でゴルフを始め、メキメキ実力をつけた。

サンディエゴ州立大の4年生時は夜間クラスに所属し、日中はとにかく練習。午前中はウェッジを、午後には別コースに移ってロングゲームをきたえる“練習の虫”だったという。

ジョーダン・スピースジャスティン・トーマスらと同じ1993年生まれ。黄金世代にまた真の有望株が加わったが、本人は首を振る。「僕はまだ彼らのような選手じゃないよ。ダニエル・バーガーエミリアノ・グリジョ(アルゼンチン)、ヒデキ(松山英樹)もいる。ジョン・ラーム(スペイン)は僕らより若い」と若手実力者の名前を列挙。「でも彼らが僕の刺激になっているんだ」とライバルたちに感謝した。

関係者によると、シャウフェレは11月の日本ツアー「ダンロップフェニックス」に出場する可能性がある。宮崎でPGAツアーの新人王が見られるかもしれない。(ジョージア州アトランタ/桂川洋一)

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