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母国の悲劇に苦しみながら ベガスが5戦連続予選落ちから復活V

◇米国男子◇RBCカナディアンオープン 最終日(30日)◇グレンアビーGC(カナダ)◇7253yd(パー72)

直近5大会連続で予選落ちのジョナサン・ベガス(ベネズエラ)が、ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ大会で見事に復活。大会連覇でツアー3勝目を達成した。

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プレーオフでは、フェアウェイ左のバンカーからの2打目をバンカーのあごに当てながら、グリーン奥まで運んでバーディとした。「打った瞬間、球をうまくとらえたと思ったけど、(あごに当たった)音を聞いて池に入ってしまうと思った。でも、球を見たら強く前に進んでいたので、チャンスはあると思ったんだ。確かに少し運があったね(笑)」。

開幕前、ベガスはビザの問題で昨年来られなかったキャディに、1年前のプレーを説明していた。「『ここから打った』『ここからも打った』『ここから8Iを打ってすばらしいバーディを獲った』…とね。良いイメージが頭の中に湧いてきて、どんどんポジティブになっていった」。直近の悪い流れを変えるには十分だった。

予選ラウンドは、ダスティン・ジョンソンジム・フューリックと同組となり、「ペアリングにも恵まれた」。今年は雨の影響でコースが軟らかく、「初めから、積極的にいかないとダメなことは分かっていた」という。「このコースは4つのパー5で2オンを狙えるし、ティショットでミスをしても、まだパーを獲ることができる。積極的なプレーをしたら、良い結果が出るコースなんだ」。そういって4日間で27バーディを量産した。

母国ベネズエラではこの日、新憲法を制定する制憲議会の選挙を強行したマドゥロ大統領への反対運動で死者が出るなど、政治と経済の混乱が続いている。「そのことは、いつも頭の中にある。そこで生活している家族もいるし、自分が生まれた国だ。今朝も早く起きて、SNSで何が起きているかを確認した。もちろん怒りの感情が湧いてきたけど、それがモチベーションにもなった。この優勝で政府と戦う母国の人々を励ませたらいい」。

人懐っこい笑顔の裏に隠した大きな苦悩。多少予選落ちが続いたくらいでへこたれている場合ではない、ということか。(カナダ・トロント/今岡涼太)

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