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2016年 ISPSハンダ ゴルフワールドカップ
期間:11/24〜11/27 場所:キングストン・ヒースGC(オーストラリア)

松山英樹&石川遼は6位に満足感なし「次は優勝したい」

◇国・地域別対抗戦◇ISPSハンダ ゴルフワールドカップ 最終日(27日)◇キングストン・ヒースGC(オーストラリア)◇7111yd(パー72)

新世代の米ツアーコンビの挑戦は儚く散った。7アンダーの4位タイから松山英樹石川遼の日本代表はフォアボール形式(それぞれのボールをプレーしてホールごとに優れたスコアを採用)のダブルス・ストロークプレーで7バーディ「65」をマークしたが、通算14アンダーの6位で4日間の戦いを終えた。

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“完全燃焼”とはいえない。だからこそ、歯がゆい思いが胸にくすぶった。「やっぱりすごく悔しい。自分がもっといいプレーができたら…足を引っ張ったと思う。絶対に勝つつもりで来たが届かなかった」(石川)。「気持ちばかりが前に行った。冷静にできる技術が、もっともっとあれば…足を引っ張らなかった」(松山)。ふたりに笑顔はなかった。

同じフォアボール形式の2日目は、どちらかがミスをしたホールで、相棒がカバーする展開。それがこの最終日、前半戦に歯車ががっちりかみ合った。松山が5mを沈めた3番のバーディで口火を切ると、ショータイムは4番、5番。松山が2打目を先にピンそば2m以内のチャンスを作り、直後に石川がいずれもその内側に付けて3連続バーディを決めた。7番ではいずれも右隣の1番ホールを使う、狙い通りの独自ルートを選択。松山が7Iでピンそば1mにつけるスーパーショットで4つ目のバーディとし、一時的に2位まで浮上した。

流れを寸断したのは直後の8番。向かい風が吹くも503ydと短いパー5でつまずいた。石川は1Wで左バンカーに打ち込み、2打目でレイアップを強いられ3オン2パット。松山はグリーン右バンカーからの3打目を2mに寄せたがバーディパットを決めきれなかった。

4日間で一度もバーディを奪えなかった“鬼門”。「8番で僕がバーディパットを外してちょっと流れが悪くなった。10番、12番も外して、遼もなかなか乗っていけない状態になってしまった」と松山がパットを悔やめば、石川は「8番で自分も近いチャンスに付けないといけなかった。10番も、ティショットをしっかり打てばセカンドも付けられた」とショットのミスを猛省。同じホールでパーオンしたのは初日が6回だったのが、この日は12回と倍にしながら、フィニッシュに精度を欠いた。

「経験」ではなく「結果」を求めたふたり。どのチームよりも早く、大会前週にコースチェックを開始し、結束力は自然に強くなった。試合中のウエアのコーディネートは毎日同じ。寒風吹きすさぶコースで上着の下、この最終日に赤いポロシャツを着たのは選手とキャディだけではない。ロープサイドを歩くそれぞれのチームスタッフもそうだった。

「タラレバですけど…」と松山。「遼と組んで優勝したら、日本の男子のゴルフ界を変えられると思っていた。それができなくて残念ですけど、次のチャンスまでお互いが頑張って、次は優勝できるように頑張りたい」と続けた。そして「石川をパートナーに選んで良かったか?」という問いに「他の人を想像したことがないので、良かったも悪かったもない。遼しかないと思っている」と語気を強めた。「お互い出せるモノが出せなくて、この(上位の)結果。もっと高いレベルでやれたら、(優勝の)チャンスがあることが分かった」

その言葉を、帽子のつばで目線を隠して聞いていた石川。「自分に技術がなくて悔しい。ワールドランクを上げて、英樹と一緒に戻って来られるようにしたいです」と胸に誓った。

日の丸を背負った両者は次週、それぞれの試合に臨む。松山はバハマで行われるツアー外競技「ヒーローワールドチャレンジ」に、石川は東京での国内ツアー今季最終戦「日本シリーズJTカップ」に出場。年明けにはどちらも、主戦場とする米ツアーの戦いに身を投じる。日本が誇る同学年のふたりのスターには、また別の、大きな夢ができた。(オーストラリア・メルボルン/桂川洋一)

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