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優勝予想2位「なんでかな?」石川遼、米本土で再スタート

◇米国男子◇シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン 事前情報(2日)◇TPCサマリン(ネバダ州)◇7255yd(パー71)◇

「さすがに久しぶりな感じはします」とは、約9カ月ぶりに米国本土での試合に出場する石川遼。2週間前のマレーシアで米ツアー復帰は果たしたが、「フィールドの人数も多いし、緊張感はある」と、主戦場での再スタートを前に気持ちはフレッシュだ。

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日曜日、火曜日と18ホールずつを回って、開幕前日は練習のみの最終調整。「ちょっとまだ自信がある状態ではない」というものの、「どこか良いものを感じたり、光を見い出せればいいと思う」と、謙虚な姿勢で開幕を待ち受ける。

1年2カ月ぶりのトップ10に入ったマレーシアでの手応えは“リスクマネジメント”。「何がどう悪いかを分かっていたから、その悪さを利用してゴルフができた」と、ショットが乱れながらも、スコアをまとめたアジアでの戦いを振り返った。

前週は、松山英樹が上海でアジア人として初のWGC制覇を成し遂げた。「(松山は)あれだけコンスタントに上位にいても、かみ合っていない感じがあった。それが、マレーシアくらいから、ショットとパットがかみ合うのが数回あって、上海で続けてできたという感じなのかな」と石川は分析する。「英樹の実力でかみ合えば、あれだけ大差をつけられる」。

一方で、今週は石川が米ツアー公式サイトの優勝予想で2位に推された。「なんでなのかな?と思うけど(笑)、初めてのことだし、そういう風に見てもらえるのはうれしい」と、周囲の期待は石川のテンションも押し上げている。久しぶりに会う選手や関係者からは、復帰を祝う言葉も多く掛けられた。あとは、自分がどんなプレーを見せられるかだ。

「やっと戻ってこられたなという感じがするけど、やっていないことの方がはるかに多い。上位で戦って、こっちのゴルフファンの人たちに、もっと評価されるような選手になりたい。自分の居場所を確立したいというのが目標。自分で自分の道を切り開いていきたいと思う」。自然と言葉にも熱がこもった。

ギャンブルの聖地・ラスベガスでの大会だが、石川は「1万円を賭けるだけでも、ゴルフより全然ドキドキする」と、運で勝負する遊びからは距離を置く。「ゴルフがあれなんで、堅実なのかは分からないけど(苦笑)ゴルフの方が楽しいですね。エントリーフィーは払うけど、BET(お金を掛ける)するわけじゃないし、自分で頑張った分だけもらえるじゃないですか」。そう、一獲千金は芝生の上で成し遂げるのだ。(ネバダ州ラスベガス/今岡涼太)

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