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2016年 全英オープン
期間:07/14〜07/17 場所:ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)

イギリスのEU離脱 「全英オープン」の“実質賞金”に影響か

イギリスで23日、欧州連合(EU)からの離脱の賛否を問う国民投票が行われ、「離脱」が51.9%で過半数を上回る開票結果となった。一連の経緯を受け、イギリスの通貨ポンドは急落が止まらず、ゴルフ界では7月の海外メジャー男子の「全英オープン」の“実質賞金”に大きな影響が出る懸念が出てきた。

開票は日本時間の午前6時に始まり、昼前頃から次第に「離脱」の優勢が明らかになると、国際金融市場は大荒れとなった。対日本円の英ポンド相場は早朝に160円台の高値をつけたが、午前11時ごろからはポンド安が止まらなくなり、午後1時前後に最安値の133円台前半をつけた。対米ドルでは1.50ドルから1.32ドルへ1日で10%超安となり、31年ぶりの安値圏まで暴落した。

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イギリス国内で開催される全英オープンの賞金は、ポンドでの受け取り。昨年の「全英オープン」で優勝したザック・ジョンソンは159万1255ポンドを手にした。米国人のZ.ジョンソンにとっては当時のレート約1.56ドルで計算すると約248万2358ドルが実質の賞金だった。この日の安値1.32ドルで計算すると約210万0457ドルで、わずか1日で38万ドル余り実質賞金が下がる計算になる。

日本人選手が優勝賞金を手にする想定で、対円レートで計算すると、2億5460万800円から2億1163万6915円へと約4300万円下がったことになる。ちなみに、国内男子ツアーで最も賞金が高い(2015年実績)のは「日本オープン」など賞金総額2億円の大会で、優勝賞金は4000万円――。

今年の「全英オープン」は、スコットランドに位置するロイヤルトゥルーンGCで7月14日に開幕予定。日本からは松山英樹宮里優作小平智池田勇太谷原秀人今平周吾市原弘大塚田陽亮が出場する。英ポンド相場の行方にも注目したい。

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