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2016年 ザ・プレーヤーズ選手権
期間:05/12〜05/15 場所:TPCソーグラス(フロリダ州)

グリーンジャケットは旅のお供に ウィレットがマスターズ優勝以来の出場

4月の「マスターズ」を制したダニー・ウィレット(イングランド)が、12日(木)に開幕する米国男子ツアー「ザ・プレーヤーズ選手権」に出場する。メジャー初制覇を遂げて以来、4週間のオフを経て臨む復帰戦となる。

ニック・ファルド以来、20年ぶりに英国へグリーンジャケットを持ち帰った28歳。オープンウィークは心身を休養させたが、メディアの取材等に時間を割かれ「思っていたほどは、静かな4週間ではなかったかな」と周囲の変化に驚いた。

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デービッド・キャメロン英首相から祝福の手紙が届き、母国でスヌーカー(ビリヤードの一形態)やサッカーの試合観戦に訪れるたびにファンから大いに歓待された。一方では連日、サインペンを走らせる日々も。今大会には200枚以上はあるマスターズのピンフラッグの“宿題”を持ち込んだ。

マスターズを終えてから世界が変わったのは、単にメジャー覇者となったからだけではない。ニコール夫人が3月末に第一子となる長男ザッカライア・ジェームスくんを出産。私生活も一変し、まさに激動の春となったものの、「ほかのみんなが言うほど、僕は気にしていないんだよ」という。

首位を走っていたジョーダン・スピースが崩れたサンデーバックナインのオーガスタで、突然頭角を現したようでもあったが、2勝を挙げた昨年の欧州ツアーでは賞金ランキング2位で終えてブレーク。「一生懸命やってきたし、この1年半、2年くらいで残してきた成績で、僕にはきっと特別なことだって出来る力があると証明してきた」。新しいマスターズチャンピオンは、実にクールに自信を蓄えてきた。

米ツアーのメンバー申請を済ませても、今季は既に出場を決めていた欧州ツアーの試合出場が中心となりそう。今大会の翌週からは「アイルランドオープン」、「BMW PGA選手権」に連続エントリー。再び米国に戻って「全米オープン」を戦ったあとは、ドイツ、フランスへ。そして「全英オープン」から「全米プロゴルフ選手権」、「リオデジャネイロ五輪」という強行日程に臨むことになる。

「トロフィだったら自宅に飾ることになるけれど、“これ”ならどこにも持っていける。誰かと会う時にも(見せるために)着ていける。汚さないようにしないと」。グリーンジャケットはこの先1年、長旅のワードローブの中に入れるそうだ。(フロリダ州ジャクソンビル/桂川洋一)

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