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2015年最終戦 松山英樹の「キライ!」な芝目

タイガー・ウッズ主催の招待試合「ヒーローワールドチャレンジ」は3日から、バハマのアルバニー・チャンピオンシップコースで行われる。前年に続く出場となる松山英樹の2015年最終戦。開幕前日まで当地で入念に調整を施した。

2週前の国内ツアー「ダンロップフェニックストーナメント」は2位に入りながら「自分が納得できる出来のものがほとんどなかった」という。最終日の18番(パー5)で見せた4Iでの第2打は、自分でも今年のスーパーショットのひとつだと胸を張れる。それでも「全体を通して、ショットもパットも良くなかった。アプローチ以外は全部…」と振り返った。

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だからこそ今週は「新たなものに取り組んで、結果につなげたい」と試行錯誤の意欲に満ちている。前週の再渡米後、拠点のあるフロリダを経由してバハマに初上陸。練習ラウンド、プロアマ戦ではダウンスイングでクラブが描く軌道を終始確認していた。パッティングについても「自分なりに少しだけ変えた。楽しみですね」と意味ありげに話した。

高温多湿のカリブ海に浮かぶニュープロビデンス島。南西部アルバニーの海風が吹き抜ける18ホールは、フェアウェイの多くが、両サイドがラフではなく砂地になっている。「グリーンが小さいので、乗せるショットの技量が試される。風の計算も大事。攻めるホール、攻めないホールがはっきりしているが、攻めるホールで間違えると大変なことになる。ティショットから選択肢を考えたい」。池も多く絡むだけに、まずはショット能力が勝負を左右する。

そして今週、松山が最も時間をかけたであろう事前練習が、グリーン周りからのアプローチ。米フロリダ州などのコースに多い、根の強いバミューダ芝が厄介だ。「芝の種類自体は良いんですけど、“バミューダの逆目のフェアウェイ”がキライ!」。インパクト直後にウェッジが突っかかり、イメージとはかけ離れたボールが飛び出ることがある。見事なまでに逆目にカットされた“ペタペタの芝”からのチップショットを、入念に繰り返した。

当地はアダム・スコット(オーストラリア)らのセカンドハウスがある海辺の巨大リゾート。精鋭18人が出場を許された大会は「前回はただ入ることも難しいアイルワース(フロリダの名門メンバーコース)で雰囲気があった。今回とは少し違う。多少やりやすい」と肩の力が抜けた周囲の空気を感じてはいる。

ただ、米ツアーの公式競技ではなくとも、モチベーションは高い。「世界ランキングのポイントが入る(優勝者に46ポイント)から、オフィシャルでないとは言えない。『どこのツアーにも属さない試合』という認識。メンバーもメンバーですからね」。結局この日も最後まで練習場にいたのは松山だった。調子は決して悪くない。「年間未勝利」を覆すチャンスは、最後に残っている。(バハマ・アルバニー/桂川洋一)

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2015年 ヒーローワールドチャレンジ



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