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2015年 ザ・プレジデンツカップ
期間:10/08〜10/11 場所:ジャック・ニクラスGC(韓国)

“ワンボール・ルール”でペナルティ ミケルソンの勘違いと競技委員のミス

韓国のジャック・ニクラスGCで行われている「ザ・プレジデンツカップ」2日目。米国選抜のフィル・ミケルソンがゴルフ規則の「ワンボール条件」に抵触するツアープロでは珍しいルール違反があった。

ザック・ジョンソンとコンビを組み、世界選抜のジェイソン・デイアダム・スコット(オーストラリア)とぶつかったミケルソン。この日採用されたフォアボール形式は、1組4人がそれぞれのボールをプレーし、同チーム内で良い方のスコアを採用するダブルスマッチプレー。ミケルソンは7番(パー5)で、前ホールまでに使用していたボールとは異なるモデルでショットした。

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ゴルフ規則(付属規則I/1c ワンボール条件)では、正規のラウンド中に違うブランドや違うモデルの球への取り換えを禁止している。OBや“池ポチャ”などでボールを失くした場合は、同じモデルの球でプレーを再開しなければならない。ダブルスを含むマッチプレーでは、違反があった各ホールについて1ホールを差し引く、つまり1ダウンとなる(なお、ストロークプレーでは違反があった各ホールに対し2打。ただし、1ラウンドにつき最高4打までのペナルティを加える)。

ところが今回の問題は、これにとどまらなかった。ミケルソンはティショット後に自身のルール違反を発見し、すぐさま競技委員に報告。同組に帯同していたレフェリーに確認し、2打目の前にボールを拾い上げ、一人だけこのホールのプレーをやめた。

しかしルールでは、同ホールでの1ダウンは余儀なくされるが、すぐに正しい球に取り替えて(または次のホールで交換)プレーを続行できる。相棒のジョンソンがパーだったのに対し、世界選抜はデイがバーディを奪取。ミケルソンがプレーをやめずにバーディを決めていれば同ホールは違反による1ダウンで済んだ。仮にイーグルならば違反を“帳消し”にするハーフに持ち込めた可能性もあったが、「オールスクエアから1ホールで2ダウン」になる珍しいスコアカードになった。ゴルフ規定裁定集(34-2/6:プレーヤーが次のプレーをした後にレフェリーが裁定を覆すことは正しくない)により、レフェリーの裁定は覆されなかった。

ミケルソンは、同ホールで意図的に違うモデルのボールを使ったという。「パー5だから2オンを狙おうと思って、(飛距離の出る)硬いボールを選んだんだ。PGA・オブ・アメリカが管轄するライダーカップ、全米プロでは全ホールで違うボールを使えるから」。だがフェアウェイを歩いている最中に「あれ、この試合もワンボール・ルールはなかったよな…」と思い立ち、キャプテンのジェイ・ハースに確認するよう要請し、違反が発覚した。

ミケルソンは競技委員らを責めることなく「僕がルールを間違えていたのが悪い」と話し、ハース主将も最終的にドローに終わったマッチを受け入れた。

※2009年から日本ゴルフ協会(JGA)が主催する競技のうちオープン競技を除くアマチュア競技では、ワンボール条件の付属規則を採用していない。

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