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ツアー選手権byコカ・コーラ
期間:09/24~09/27  場所: イーストレイクGC(ジョージア州)

連続予選落ちから復活劇 スピースがクール?につかんだ王者の座

数々の記録とともに、今シーズンを優勝で締めくくったジョーダン・スピース

米国男子ツアーの2014-15年シーズン最終戦となった「ツアー選手権byコカ・コーラ」で、ジョーダン・スピースが年間王者(フェデックスカップ王者)に輝いた。22歳での戴冠は昨年のビリー・ホーシェルの27歳を更新し、史上最年少。今シーズン獲得した賞金1203万465ドル(約14.4億円)は、2004年にビジェイ・シン(フィジー)が記録した1090万5166ドル(約13.0億円)を上回り、過去最高額となった。

スピースはこの日の勝因を11番(パー3)のパットだったと振り返った。ピン手前14mにつけたスピースに対し、同じ最終組で回るヘンリック・ステンソン(スウェーデン)は1mのバーディチャンス。直前のホールで1.5mのパーパットを外していたスピースは、ステンソンに対して2打のリード。それが1打に詰まる恐れがあった。

スピースはじっくりと時間を掛けてラインを読み、このパットをカップに沈めた。そのとき、ステンソンはスピースに微笑んでグータッチをしてきたという。「ヘンリックの人柄を表しているよね。あれが入るのは運の要素も大きいけど、ヘンリックはそれを受け入れて、驚きもしなかった。自分もこのパットを入れ返すぞって感じで。とてもクールな瞬間だった。もちろん、自分が反対の立場ならそうじゃないけど(笑)」。

今週から、スピースは球に線を書くようにしたという。「球の目の前に(狙う)ポイントを見つけるのが容易になった。パターも正しくセットできる。これまでは、下りのスライスラインを右側に外すことが多かったけど、今週はそんなパットを多く沈めた」。今大会、スピースの“パットのスコア貢献率”は「7.040」で堂々の1位だった。

ショットには苦しんだ。「安全なショットを選択したのに、それすらうまく行かないことがあった」とスピースは言う。「だから、月曜日からこのバミューダ芝に慣れようと準備をした。どんな場所に行っても大丈夫なようにね」。

微妙な距離のウィニングパットをしっかり沈めた

キャディのマイケル・グレラー氏は今週「まずはコースを攻略しないといけない。それに自分自身、自分の感情を克服しないといけない。自分とのメンタルバトルに勝利しないといけない」とアドバイスしていた。そして、勝利を確実にして最終18番ティに向かう際、スピースにこう言った。「今週、君は“頭”でこれを成し遂げたね」。

プレーオフに入り2戦連続で予選落ち。メディアはスピースの突然の不調について書き立てた。「みんな、簡単に人のことをダメだという。そういうことは気にせず、自分がやるべきことに集中する。でも、不調からこれだけすぐに立ち直れたことは本当に嬉しいし、今シーズンの自分のプレーを実証したと思う」。

雨の上がった大会最終日。9月27日(日)は、ここイーストレイクGCをホームコースとした球聖ボビー・ジョーンズが85年前に史上唯一の年間グランドスラムを成し遂げたのと同じ日だ。また、22歳での年間5勝は、1929年のホートン・スミス(21歳で達成)以降、最年少での達成となった。(ジョージア州アトランタ/今岡涼太)


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