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2015年 全米プロゴルフ選手権
期間:08/13〜08/16 場所:ウィスリングストレイツ(ウィスコンシン州)

初出場の岩田寛 「全米プロ」の先に見えるもの

海外メジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」に初出場の岩田寛は10日、アウト9ホールを練習ラウンドした。岩田は8日にウィスコンシン州のコース近郊に到着し、翌9日に18ホールをプレー。「明日も18ホールを回る予定」と、戦いの舞台となるウィスリングストレイツのチェックに余念がない。

名匠ピート・ダイ設計のコースは、1000を超えるバンカー群とホールに隣接するミシガン湖が視覚的なプレッシャーを与えるレイアウトだ。多くの罠が潜むコースとの対峙に、「その日の実力で、ベストを尽くすことしか考えていない」と、岩田の思考は至ってシンプルだ。

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「これまでは120%を目指してやっていたけど、今は良くも悪くも試合を作ることだけを考えています」。下位で予選落ちした先月の「全英オープン」から学んだ。“120%ではなく80%でいい”。最近インターネットで見た、元メジャーリーガーで現在は広島東洋カープに所属する黒田博樹投手が同僚選手に向けた言葉も、大いに参考にしながら至った心境という。

9月には、来季出場権をかけ、米国男子ツアーとその下部web.comツアーとの入れ替え戦(全4試合)も控えている。昨年11月に中国・上海で行われた「WGC HSBCチャンピオンズ」で3位に入った岩田は、現時点でもフェデックスランク184位に相当する位置におり、入れ替え戦出場資格の200位までに入ることが濃厚。4試合の通算賞金額で上位に入ることが米ツアー本格参戦を果たす条件だ。

来季出場権への最短ルートは、今週で優勝、もしくはそれに近い位置で終えて同ランク125位相当を上回ることだ。岩田本人は「そんなに甘くないでしょう」とサラリ。それでも「出るからには優勝争いをしたい」と秘めた闘志を言葉にした。(ウィスコンシン州シボイガン/塚田達也)

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