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2015年 全英オープン
期間:07/16〜07/19 場所:セントアンドリュース(オールドコース)(スコットランド)

開き直らない強さ 松山英樹は18位で最終日へ

スコットランドのセントアンドリュース・オールドコースで開催中の海外メジャー「全英オープン」4日目。6アンダーの10位タイから、1日遅れの第3ラウンドを開始した松山英樹は3バーディ、2ボギーの「71」とスコアをひとつ伸ばすにとどまり、通算7アンダーの18位タイに後退した。

午後2時のティオフ前から、リーダーボードは日曜日に持ち越されたムービングデーにふさわしいものになっていた。早い時間帯にプレーした選手たちが、微風のコンディション下でバーディ合戦を展開。松山は序盤2番で6mのバーディチャンスを生かしてその輪に加わったものの、グリーン上で天を仰ぎ、腰を折って悔しがるシーンが相次いだ。

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目まぐるしく変化する天候にもグリーンの状況は4日間「あんまり変わらない」。パッティングのタッチにも自ら及第点をつけられたが、その後バーディを決めたのは2打目をピンそば1m以内につけた9番、12番だけだった。

紙一重のパットが続いて迎えた14番(パー5)。右ラフからの3打目はわずかに短く、ピンが切られたグリーンの2段目まで登り切らず、手前の花道に戻った。パターを握った4打目で3mオーバーさせ、返しを外して痛いボギー。「(3打目が)もう少し強ければ、バーディチャンスになった。“3パット”が痛かった」

17番では5Iでの2打目を引っかけ、グリーン左手前の通称“トミーズバンカー”に入れた。1978年に中嶋常幸が脱出に4打を要した深いポットバンカー。松山は2打で脱出し、なんとか4オン1パットのボギーに収めたが、満足いくはずがない。

「きのうまでトップが10アンダーで(ラウンド終了後の首位のスコアは)2つしか伸びていない。自分が伸ばせればチャンスはあった」と悔しさが募る。

トップとの差は5ストローク。その中に25人がひしめき合っている。逆転勝利、メジャー初制覇への状況は前日より厳しくなったと言っていい。

それでも松山は聖地との向き合い方を変えない。「開き直って、スコアが良くなればそうしますけど、そうしても良くないときは多々ある。(気持ちは)あまり変わらないと思います」。一か八か、そんなゲームプランを持たずとも、優勝争いを演じてきた実績がある。

「5アンダー、6アンダー…もっと必要かもしれないが、それくらいのゴルフができれば、もしかしたら行けるかなと思う」。28年ぶりの月曜日の全英最終日。わずかな可能性を信じて疑わない。(スコットランド・セントアンドリュース/桂川洋一)

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