初日に予選通過圏内で発進した藤田寛之だったが、2日目に後退した

スコットランドのセントアンドリュースで開催中の海外メジャー今季第3戦「全英オープン」。悪天候による約3時間の中断の影響を受け、日没サスペンデッドとなった2日目、松山英樹を除く7人の日本勢全員が予選落ちの危機に瀕した。

初日を41位と日本勢最高位で終えた藤田寛之はこの日、出だし1番からボギーが先行し「75」。最終18番のバーディパットが惜しくも決まらず、通算2オーバーでフィニッシュし暫定98位タイで終えた。「アイアンショットでチャンスにつけられなかったのが痛かった」。今回は2年ぶり6度目の全英、セントアンドリュースで行われた2005年大会では決勝に進んだが、10年後の戦いでの予選通過は厳しくなり肩を落とした。

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2年連続の決勝ラウンド進出をかけて戦った小田孔明は、1オーバーの87位タイから「76」を叩いて5オーバーの暫定129位と後退した。10番を終えて3バーディ、3ボギー。終盤に巻き返しを狙ったが、13番で3パットボギー、14番では第1打、第3打をポットバンカーに入れるなど6オン2パットのトリプルボギーを喫し絶望的に。「結果がすべて。いいショットでも、いいところに行かなくては、ダメなショットを同じ」と話した。

池田勇太は通算4オーバー暫定120位タイ、岩田寛と手嶋多一は小田と同じ129位タイでホールアウト。夕方にスタートした富村真治と高山忠洋が第2ラウンドプレー中に日没サスペンデッドとなったが、それぞれ2オーバー98位タイ、3オーバー110位タイから翌朝にプレーを再開する。

今季開幕前に国内ツアーのメンバー登録を放棄した松山英樹以外の日本勢は、全員が予選落ちを免れそうにない。また、日本ツアーで得た資格で今大会に出場した外国人選手の戦況も厳しい。アダム・ブランド（オーストラリア）は通算1オーバー暫定84位タイで12ホールを残しているが、リャン・ウェンチョン（中国）とスコット・ストレンジ（オーストラリア）が通算6オーバーの暫定140位タイでホールアウトした。

■ 池田勇太 2バーディ、4ボギー「74」 通算4オーバー暫定120位タイ

「きのうとは風向きも違った。パターを入れられなかった一日だった。3パットが3回もあった。初めにボギーを打ってしまい、流れに乗れないところもあった。日本に帰って反省し、ツアーに生かしたいと思う。自分としてはかなり気合いを入れてきたつもり。不甲斐ないと感じるところがある」

■ 岩田寛 1イーグル、2バーディ、2ボギー「70」 通算5オーバー暫定129位タイ

「パターが全然入らなかったですね。最後（18番）も、かすりもしなかった。割とバーディチャンスにはついたんですけど、3回くらいしか入りませんでした。実力不足です。きのうはすごく楽しくなかった。今日も楽しくはなかったが、とりあえずアンダーパーで回れた。去年と比べて成長したところは…低い球を打つ時に無理やりやっていたが、力づくではなく技術で打つといったところ（ができるようになった）ですかね」

＜日本ツアーで獲得した権利で出場した選手の成績※カッコ内は資格条項＞
84T／＋1／アダム・ブランド（2015年「日本ツアー選手権」終了時点での日本ツアー賞金ランキング上位2位）
98T／＋2／藤田寛之（2014年日本ツアー賞金ランキング上位2位）
98T／＋2／富村真治★（日本予選会／2015年「ミズノオープン」上位4人）
110T／＋3／高山忠洋★（日本予選会／2015年「ミズノオープン」上位4人）
120T／＋4／池田勇太（2014年「日本オープン選手権競技」優勝者）
129T／＋5／岩田寛（繰り上げ出場）
129T／＋5／小田孔明（2014年日本ツアー賞金ランキング上位2位）
129T／＋5／手嶋多一（日本予選会／2015年「ミズノオープン」上位4人）
140T／＋6／リャン・ウェンチョン（2015年「日本ツアー選手権」終了時点での日本ツアー賞金ランキング上位2位）
140T／＋6／スコット・ストレンジ（日本予選会／2015年「ミズノオープン」上位4人）