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2015年 全米オープン
期間:06/18〜06/21 場所:チェンバーズベイGC(ワシントン州)

原点回帰を決意 石川遼の全米オープンが終了

3年ぶりに出場した石川遼の「全米オープン」は、週末を待たずに終わった。4オーバーから出た2日目は、3バーディ、6ボギー、1ダブルボギーの「75」(パー70)。通算9オーバーの107位でカットラインには遠く及ばず、「終わってみれば、また1からやり直しという感じ」と肩を落とした。

広いはずのフェアウェイが、どこまでも狭かった。2日目のフェアウェイキープ率は50%にとどまり、パーオン率も44%へと落ち込んだ。前半は1オーバーで折り返したが、後半10番でティショットを左サイドのブッシュに突っ込むと、続く11番でも1Wでのティショットは大きく左へ。3番のティグラウンドの後方へと打ち込んで、この2ホールで貴重な3打を失った。

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ひとたび球にアドレスしたら、やるべきことは構えたボックスの中で自分のスイングをすることだけ。だが、そうさせてくれないのが、メジャー大会のセッティングだ。

「ピン方向を見たときに、ものすごいものが入ってくる。ここに対して俺は打っていくのかというのがある。普段の練習場でそれはないし、そのギャップが一番すごいのが全米オープン」。まだ、そのプレッシャーに打ち勝つスイングが構築できていなかったことを認めざるを得なかった。

約2週間前の全米オープン最終予選の前日にスイングを変えたと、石川はこの日になって打ち明けた。「5、6年前のスイングに近いものに戻した」と。たしかに今週、コースや練習場では、左足を上げてから踏み込むような素振りが多く見られた。

石川が近年取り組んできたスイング改造の理由の1つに、2010年頃から発症した腰痛への対応があった。腰や、股関節に負担を掛けないように「下半身を動かさない、体重移動しない」という方向での変更だった。「だけど、それは僕にとっては、ちょっと遠回りだったのかなって思う」。プレッシャーが掛かっても、無心で打てるスイングとは?子供の頃からやり続けていることを重視するのが大切だと気がついた。

4月下旬には、2カ月近く取り組んできたグリップが重いカウンターバランスのクラブを元に戻して「再スタート」を宣言した。「そのときにも言ったと思うけど…」と石川。「また再スタートという気持ちがある」。

チェンバーズベイの36ホールで記録したのは、バーディ4個、ボギー11個、ダブルボギー1個の9オーバー。「でも、まったく通用しなかったなという気持ちはない」と言う。「もちろん悔しい。でも、もっとでかくなって帰ってきてやろうという気持ちが大きい」。

かつて、この地にあった砂や石は、シアトルの摩天楼に生まれ変わった。採掘場の跡地にできたコースを去る石川は、何を持ち帰り、成長の糧とするのか?(ワシントン州ユニバーシティプレイス/今岡涼太)

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