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全米オープン
期間:06/18~06/21  場所: チェンバーズベイGC(ワシントン州)

日によってパーが変わるホールを持つ初めての全米オープン

2015/06/12 11:00

米国Golf Digest誌 2015 全米オープン特集<6>

隣接する1番と18番。その日によって、パ 隣接する1番と18番。その日によって、パー4とパー5が交互に入れ替わる予定だ。(米GolfDigest誌)

今回の「全米オープン」に合わせ、マイク・デイビス(USGAのエグゼグティブ・ディレクター)は通常パー5でプレーする4番をパー4に変更するため、コースは全体でパー70となる見込みだ。「ティを前方へ移動させると、ティショットの落下地点がより面白くなる」とデイビスは言う。

総距離は日ごとに変わる。最長で7940ydだが、大会中、コース全長は7200ydから7700ydの範囲に収まると予想され、これは天候や風の状態、そしてティとピン位置次第となる。

ある時期、デイビスはコースをある日はパー71、別の日はパー70とする案を抱いていたが、これは彼が1番と18番をともにパー5とするのか(この場合パー71)、あるいはどちらかをパー4とするのか(この場合パー70)決められないでいたことに起因する。しかし、突然彼はひらめいた。この2ホールは平行に逆方向を向いて隣接しているので、日ごとに2つのホールのパーを入れ替えても、全体をパー70に保てるのだ。

「1番をパー4とする場合、18番はパー5となる。その逆もまた然りだ」とデイビス。「両ホールとも構造的に優れており、パー4としてもパー5としても使用できる。この事実はコース設計の驚くべき柔軟性を雄弁に物語っている」。

真っ直ぐのパー4だった1番は、バックティの新設により左ドッグレッグのパー5となり、フェアウェイの(パー4の場合とは)異なる傾斜が落としどころを分割する。604ydのパー5である18番は、525ydのパー4となると、フェアウェイバンカーの効き方ががらりと変わる。

「どのラウンドで入れ替えるかはまだ分からない」とデイビス。「最終日に18番をパー4とするのがよいか、パー5とするのがよいか、それは私にも分からない。もしパー5にすれば、歴史を作る可能性が生まれる。最終ホールでイーグルかバーディを奪って優勝するということも考えられるからね。それはこれまでにないことだ」。

「ただ、心の中でこういう風に言っている私もいるのだ。おい、これは全米オープンじゃないか。苦労してつかみ取ったパー4が優勝を決めるべきだ、とね。それは何度も何度も考えている。大会最後の数日間の風の状況がどうなるか見極めて、それから決めることになるだろう」

ここ最近では、デイビスは2012年の大会直前にオリンピッククラブの17番にバンカーを増設し、昨年はパインハーストNo.2の名高いパー4の4番をパー5に変更した。チェンバーズベイでは、彼は18番のグリーン手前120ydのフェアウェイ真ん中に、深いバンカーを新設するよう指示をした。

「18番をパー5とする場合、レイアップする地点に何かが必要だった」と彼は言う。「2打目の落としどころとなるフェアウェイは幅が85ydもある。選手は目隠しされたってフェアウェイを外さないだろう。そこをラフにして、ホールを台無しにするのは避けたかった。だから、真ん中に何か作ろうと提案した。そうすれば、選手たちは越すか、手前か、左か、右に打つかして避けなければならなくなる」。

作業員たちは指示された箇所に深さ2mのバンカーを掘ったが、デイビスは一流選手でもグリーンに届かない深さを望んだため、作業員たちはさらに掘り進めた。その結果、バンカーの深さは3mに達した。

しかし、興味深いことに、デイビスはこのバンカーの場所と深さは、プレーに何の影響も与えないだろうと擁護する。「もし、全米オープンの期間中に誰か一人でもこのバンカーに入れることがあれば、私は目を丸くするだろう」とデイビスは言う。「ただし、選手たちは(あのバンカーを)考慮しなければならない。それが狙いなんだ」。

アルフレッド・ヒッチコックはこうした仕掛けをマクガフィンと呼んだ。地元のキャディたちはこれをチェンバーズベースメント(チェンバーズの地下室)と呼ぶ。


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