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石川遼 米ツアー初の首位発進「今年は振り切れている」

米国男子ツアーの「クラウンプラザインビテーショナル」が21日(木)、テキサス州のコロニアルCCで開幕。日本勢で唯一出場の石川遼は6バーディ、ノーボギーの「64」(パー70)で回り6アンダーとして、自身初となる米ツアーで首位発進を決めた。

前夜からの雷雨の影響で、予定よりも2時間40分遅れの午後3時前のティオフとなった石川。インコースから出た序盤は、綱渡りの状態ともいえた。ティショットの感触が思わしくなく、2ホール目の11番(パー5)で1Wショットを大きく左に曲げた。ラフ、バンカーを渡り歩いて2.5mのパットをなんとか沈めてパーセーブ。立ち上がりの難所を乗り越えると、手前から4mを沈めた13番(パー3)でバーディを先行させて流れを好転させた。

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下りの3mを決めた16番(パー3)に続き、17番ではグリーン左から6ydのアプローチをSWでねじ込んで2連続バーディを奪う。1番(パー5)で4つ目とした後半アウトはその後、ピンチの連続。アグレッシブにピンを狙った結果、ショットをピンに近いショートサイドに外すことが多く、2番から3ホール連続で1パットパーを拾った。

「ショットがすごく良いわけではなかった。グリーンを外した時に難しいアプローチが残るコース。そこに対応できた」。我慢を続けた先には“ご褒美”も。終盤8番(パー3)では「あのショットでは本当はグリーンに届かない。選んだ番手が大きかった」という6Iでの第1打が、ピン奥4mについて苦笑いのバーディを決めた。最終9番では1m右に膨らませる強烈な下りのフックラインを読み切り、拳を突き上げてフィニッシュ。「8番、9番のバーディはラッキー。3つ、4つボギーが出てもおかしくない内容。最善を尽くした結果」と、米ツアー初の首位発進にも胸をなで下ろすばかりだった。

昨年までの過去3大会の出場では、予選落ち、70位タイ、予選落ちと振るわなかった。フェアウェイが狭く、ドッグレッグのホールがほとんど。正確なショットが要求されるコースでの4度目の出場となった今回は「振り切れているところが違う」という。「きょうは短いショットでも思い切りよく打てた。ボールを置きに行ってミスするのか、振り切ってミスするのかではその後の流れが違う。ここ数週間の優勝者を見ていると、自分はそこが足りないと思っていた」

2週前の「ザ・プレーヤーズ選手権」では、リッキー・ファウラーが終盤からプレーオフに至るまで、連続するウォーターハザードを恐れずに攻めきってビッグタイトルを獲得。石川は今季ベストの8位に入ったが、「初勝利」への距離を考えた時、危機感を覚えないはずがなかった。

この第1ラウンドのパーオン率は全体72位(61.1%)、フェアウェイキープ率は92位タイ(42.9%)とトータルのスタッツでいっても、ショットに改善点があることは否めない。それでも、アグレッシブに目の前の1打と向き合う姿勢を強調した。「ミスをしても『その次からだ』という良い流れ。ラッキーをもらえるプレーを続ける。頼るわけではないが、ラッキーをもらえる人と、もらえない人ではプレーの積極性が違う。消極的になるとラッキーをもらえないんじゃないかと思う」。翌日のスタートは午前7時過ぎ。待望の瞬間へ向け、前だけを見る。(テキサス州フォートワース/桂川洋一)

<石川遼 米ツアーでの過去の上位発進/第1ラウンド終了時の順位→最終順位>

2010年「全米オープン」/4位→33位
2011年「WGCキャデラック選手権」/2位→42位
2013年「アーノルド・パーマーインビテーショナル」5位→65位
2013年「RBCヘリテージ」7位→48位
2014年「アーノルド・パーマーインビテーショナル」2位→8位
2015年「クラウンプラザインビテーショナル」1位→?

関連リンク

2015年 クラウンプラザインビテーショナル



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