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逃げては何も生まれない 石川遼がハートを再確認した1打

米国男子ツアー「バルスパー選手権」が12日(木)、フロリダ州のイニスブルックリゾートで開幕した。フェアウェイは狭く、深いラフと池がプレッシャーを与える難コース。7年連続で挑む石川遼は、3バーディ3ボギーの「71」(パー71)でホールアウトし、首位と6打差のイーブンパー59位タイで初日を終えた。

石川にとっては2009年に米ツアー初の予選通過を果たした舞台だが、一昨年までは4年連続で予選落ちも重ねており、実績上は好相性と言えないコース。初日は、ショットが散り気味だった前半アウトで2つ落としたが、バックナイン10番、11番の連続バーディで巻き返し、ツアーでも屈指の上がり3ホール“スネークピット”をすべてパーで切り抜けた。

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上位発進にこそならなかったが、「バックナインを2アンダーで回れたのは、自分の今後にとっても自信になるプレーだった」と胸を張る1日だ。スコア以上に石川の心に響いた1打があった。

“スネークピット”の入り口にあたり、内側に池が沿う右ドックレッグの16番(475yd)のティショットだ。例年、今大会の最難関ホールとなっており、高い集中力を求められる1打。「僕的にはチャレンジだった」という4Wで放ったボールは、フェアウェイ左サイドを目指したが、狙いよりも「ほんの2、3ヤード」左に逸れ、左ファーストカットにこぼれた。

「昨季までは池に入らなかったら何でもいい、左のラフに入ってもOKみたいな感じだった」のだという。

この日、ティグラウンドから願いを込めて弾道を見送っていた石川は、ホールアウト後、「今日は池を恐れず、フェアウェイ左サイドを狙うことだけに集中してトライできた」と納得感を強調した。「今まで何十回もあのホールを回ったけど、これからの自分に対しての向上心を一番感じた1打だったと思う」。

「逃げの気持ちで打った失敗からは何も生まれない」と信じてチャレンジした1打だからこそ、前進を強く感じられる。7年連続で挑む難コースは、石川にとって、必ずしもスコアには表れるとは限らない“進歩”を試す場にもなっている。(フロリダ州タンパ/塚田達也)

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