2015年シーズン開幕に向けて渡米した石川遼

次週9日から始まる米国男子ツアー14-15年シーズン開幕戦「フライズドットコムオープン」に出場する石川遼が、1日、羽田空港から米国へ向けて旅立った。

フル参戦3年目となる今年の目標はずばり米ツアー初優勝。「1年前はこういうことを口にできる状態ではなかった」という石川は、「今はクラブや技術というカテゴリでの不安はない」と断言。「あとはリズムやルーティンといった数字では見えない部分」と、普段練習場で出来ることを試合でいかに再現するかを近々の課題としている。

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シード獲得を第1に掲げた昨シーズン。石川は攻める気持ちを抑え、今の自分が出来る堅実なゴルフでポイントを積み重ねた。優勝を目指す今年だが、その戦略は大きく変わるわけではない。「今まで、グリーン右サイドにピンが切られて、その右が池だったとしたら、ピンの左7、8mを狙っていた。それをもう少しピンに近い位置を狙っていくことになる」。ボギーに直結するハザードは徹底して避けながら、この1年で進歩した技術の分だけアグレッシブになる、というイメージだ。

昨年、石川はフェデックスカップランク72位でレギュラーシーズンを終了し、プレーオフ第2戦まで進出した。「一つ、前進できた感触はある」という今年は、それ以上の結果を目指すことになる。

今後は「フライズドットコムオープン（10月9日-12日／カリフォルニア州）」「シュライナーズホスピタルforチルドレン（10月16日-19日／ネバダ州）」「CIMBクラシック（10月30日-11月2日／マレーシア）」に出場予定。

くしくも、明日2日には国内男子チャレンジツアーの「石川遼 everyone PROJECT Challenge Golf Tournament 」が開幕する。「同年代の選手が多いし、ここからレギュラーツアーに這い上がってもらいたい」という石川の思いが込められた大会。自身もさらなる高みを目指し、機上の人となった。（東京都大田区／今岡涼太）