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ジェイソン・デイ アクシデントで交代したキャディとの絆

2014/09/12 10:42

ジョージア州のイーストレイクGCで開幕した米国男子ツアーのフェデックスカッププレーオフ最終戦「ツアー選手権byコカ・コーラ」初日。ジェイソン・デイ(オーストラリア)は普段と違う“相棒”を従えて3アンダー「67」(パー70)をマークし、首位とは1打差の3アンダー3位タイ発進を決めた。

デイは前週の「BMW選手権」で、腰痛を発症して途中棄権。今週は自身のエースキャディが同じアクシデントに見舞われた。長きにわたってコーチと選手という間柄でもコンビを組んでいるコリン・スワットン氏はこの日、7番ホールまでバッグを担いだところでギブアップ。2年前からデイのメンタルコーチを務めるジェイソン・ゴールドスミス氏が、次のホールから“代打”で登場した。

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「コリンがいないのは初めてだった。2006年にキャディをしてもらってから、一度も試合を休んだことはなかった。(ゴールドスミス氏は)練習ラウンドでいつも一緒に歩いて、グリーンも読んでくれたりするけど、きょうはさすがに、どうすべきか分からなかったと思う。ヤーデージブックだけ持っていたけど。でもいい仕事をしてくれた」と、残り距離の計算や、クラブ選択はデイ本人が率先して行い、アクシデントを乗り越えた。

「コリンみたいに、重要な役割をずっと担っているチームメイトがけがをしたら、もちろん気持ちは乱される。こんなに大きな試合だから余計に、僕だけでなく、彼もフラストレーションがたまっただろう。彼がどんなにこの試合でキャディをして勝ちたいか、僕は知ってるんだ」

そんな思いを一層強くしてか、2バーディ、2ボギーで迎えたあとの9番以降、3バーディを奪って好発進を決めたデイ。エースキャディは2日目にも復帰する可能性があるというが、無理はさせないつもり。

「コリンはずっと僕のキャディをしてきたんだ。休んだって、これで終わりじゃない。彼が僕をクビにしたいと思うまで、僕はバッグを担いでもらうつもりだから」

一方、チームのピンチを救ったゴールドスミス氏だが、ラウンド中はずっと一緒に回ったリッキー・ファウラーに迷惑をかけないように、という点だけに集中。メンタルトレーニングのプロとはいえ、バンカーをならす仕事にも「本当にストレスがかかった」とポツリと漏らしていた。(ジョージア州アトランタ/桂川洋一)

2014年 ツアー選手権byコカ・コーラ



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