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2014年 全米オープン
期間:06/12〜06/15 場所:パインハーストNo.2コース(ノースカロライナ州)

ファウラーが最終組へ 最終日のコーディネートは?

ムービングサタデーのスタンディングオベーションは、最終日の予行演習だ。17番(パー3)、ピン右から5メートルのバーディパットを沈めたリッキー・ファウラーは、眼前にそびえるギャラリースタンドから総立ちの拍手を受けた。「全米オープン」3日目を5バーディ、2ボギーの「67」で終え、通算3アンダーの2位。独走首位マーティン・カイマー(ドイツ)の背中に5打差まで迫った。

初日、2日目をいずれも「70」で切り抜けたファウラーはこの日、「ドライバーショットが良くなかったけれど、トラブルから何とか耐えられた」とピンチの連続を切り抜けた。例年よりも格段に広く取られたフェアウェイを捕えたのはこの日、わずかに6ホール。パーオン率も50%に沈んだ。

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それでも我慢が光り「アイアンですごく良いスイングがずっとできたし、必要なところで寄せワンが決まった。本当に明日につながった。ボギーを受け入れなきゃいけない時がある。とにかく大叩きしないことが大事だった」と胸を張った

名コーチ、ブッチ・ハーモンと取り組んできた改造の成果は、無駄な動きがなくなり、シンプルに回転する現在のスイングを見れば明らかだ。「今は4つのメジャーに向けて仕上げていくようにしている。他のトーナメントで何が起こっても慌てずにね」

予選2日間をジョーダン・スピース松山英樹との若手3人衆でプレー。その初日、1999年にこのパインハーストNo.2で行われた全米オープンを制し、4ヶ月後に飛行機事故でこの世を去ったペイン・スチュワートに敬意を表して、彼のトレードマークだったニッカーボッカーズ姿でファンの視線を釘付けにした。

では、最終日のコーディネートは?

「明日はニッカーボッカーズは着ないよ。いつもの、オレンジだ」。

夢のメジャータイトルを手にするのは“リッキー・スチュワート”じゃない。リッキー・ファウラーだ。(ノースカロライナ州パインハースト/桂川洋一)

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