メキシコ出身の23歳。ウェブドットコムツアーで賞金トップに立つ注目株だ。

現在、10試合を終えたウェブドットコムツアーで2勝を挙げて賞金ランキングトップに立つ23歳のカルロス・オルティス（メキシコ）が、今週の「ザ・メモリアルトーナメント」でPGAツアーデビューを果たす。

オルティスは、元世界ランク1位の女子ゴルファー、ロレーナ・オチョアと同じグアダラハラ出身で、所属コースも同じ。「彼女は僕のキャリアにとても大きな影響を与えている。僕がゴルフを始めたころ、彼女はセンセーションを巻き起こしていた。誰かが一生懸命努力して自分の夢を成し遂げるのを見るのは、とても刺激に満ちていた」と述懐する。オチョアが引退した今、オルティスがメキシコ・ゴルフ界の希望を担う若手の1人となっている。

＜＜　下に続く　＞＞

「このコースは素晴らしい。ウェブドットコムツアーから来ると、こういうコースでプレーすることはないので、純粋に幸せです」と語るオルティス。主催者推薦で出場する今週、「これは、今季良いプレーが出来ていることのボーナスだと思っている」と、肩肘張らずにミュアフィールドGCに立っている。

だが、強者ひしめくウェブドットコムツアーで今季2勝という実績を侮ることは出来ないだろう。「もし良いスコアで回ることができたら、それはどこでも変わらない。大学ゴルフだろうと、ウェブドットコムであろうと、PGAツアーであろうとね。やることは同じだよ」。来年はPGAツアーでプレーするであろう若手に今から注目しておいても、損はない。（オハイオ州ダブリン／今岡涼太）