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石川遼、4戦連続で決勝ラウンドへ「最低ラインはクリアできた」

「底上げは出来ていると思う」という石川遼の言葉を、そのまま証明するかのようなラウンドとなった「HPバイロンネルソン選手権」2日目。通算1オーバーで初日を終えた石川は、2日目は8時に10番からティオフし上位を目指した。

ティグラウンドがフェアウェイの左に置かれ、323ヤード先のグリーンまで池越えとなる11番(パー4)。初日は5Wで右サイドのフェアウェイに刻んだが、「風が弱くて少しフォロー。絶好の状況だった」とこの日はグリーンに向けてドライバーを振り抜いた。

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ピンに向けて軽いドローの軌跡を描いた石川の球は、見事にグリーンを捉えて奥のカラー、ピンまで約10ヤードのところへ止まる。しかし、アプローチを2メートルほどオーバーして、返しも決められずのパー。「ちょっと欲をかきすぎてしまった。自分の技術と、その時にやるべきことを間違えなければ、ああいうことは起こらない」と石川。続く12番でも3パットのボギーとして悪い流れになりかけたが、石川は必死に耐えた。

パーを積み重ねて迎えた17番(パー3)で3メートルを沈めてバーディとすると、折り返した2番(パー3)でも30センチにつけてイーブンパーまでスコアを戻す。6番では「カップ3個くらい曲がるスライスライン」というパットを沈めて通算1アンダーへ。「ひとつのラインにひとつのスピードしか無かった。ああいうのが決まれば、どんどんうまくなっていく」と白い歯を見せた。

7番(パー5)では、ティショットを大きく引っ掛けて隣のホールのフェアウェイに打ち込みながらもパーセーブ。カットラインとして想定していた通算1アンダーで迎えた最終ホールも、フェアウェイからきっちりとグリーンの安全なポジションへ運んでバーディ逃しのパー。予選通過圏内で36ホールを乗り切った。

通算1アンダーは53位タイ。4戦連続で予選通過を果たした石川は「予選を通り続けることが重要。最低限のことは出来たと思う」と、安堵の表情を見せた。

「今日も食らいつこう、食らいつこうとしてすごいプレッシャーを感じながら上がってこられた。今までに出来なかったことだと思う」と振り返った石川。「あとは4日間やっていたら、1日はビックスコアを出すこと。そこだけですかね」と、次のステップを目指し、決勝ラウンドへと駒を進める。(テキサス州ダラス/今岡涼太)

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