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マキロイ時代の到来 石川遼が本格参戦/2013年米国男子ツアープレビュー

2011年のルーク・ドナルド(イングランド)に続き、ロリー・マキロイ(北アイルランド)が米国と欧州の両ツアーダブル賞金王に輝いた2012年。その驚異的な勢いは失速することなく一年が終わり、新シーズンにおいてもこの23歳が世界のゴルフ界をリードしていくことは間違いなさそうだ。

13年の米国男子ツアーはシーズンスケジュールに大きな変更がある。1月4日(金)にハワイでティオフされる「ヒュンダイトーナメント・オブ・チャンピオンズ」が例年と同様に開幕戦。その後は4月の「マスターズ」から「全米オープン」、「全英オープン」、「全米プロゴルフ選手権」の4大メジャー、また、WGC(世界ゴルフ選手権シリーズ)3試合を開催。そして8月の「ウィンダム選手権」までのFedExCupポイント125位までの選手が「ザ・バークレーズ」からのプレーオフ4試合への出場権を手にする。

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一方で、その125位以内を逃した200位までの選手たちは、下部ツアーにあたるウェブドットコムツアーの年間賞金ランキング上位75人と、4試合にわたる「Web.comツアーファイナル」に出場。プレーオフと同時期に翌シーズンのシード権を争うことになる。

そして昨年まで行われていたフォールシリーズは“廃止”され、来季は今年10月の「フライズドットコム・オープン」で開幕。これまではその年ごとにシーズンが完結していたが、来年9月までの年をまたいだ「2013-14シーズン」が行われる。

その今季、マキロイの背中を追う最右翼はタイガー・ウッズだ。昨季は3月の「アーノルド・パーマー・インビテーショナル」での3季ぶりの優勝を含め3勝。完全復活には、やはりメジャー優勝が欠かせないというのが大方の世論だが、世界ランキングも3位まで復帰。37歳で迎える一年への期待は大きい。

バッバ・ワトソンが「マスターズ」を、ウェブ・シンプソンが「全米オープン」を制した昨年、ルーク・ドナルドリー・ウェストウッド(イングランド)らメジャー初制覇に迫る存在には「全英オープン」で悲劇の主人公となったアダム・スコット(オーストラリア)が加わった。また、WGCチャンピオンのイアン・ポールタージャスティン・ローズ(ともにイングランド)、ハンター・メイハンらも次のステップが待ち遠しいところ。プレーオフ最終戦でFedExCupタイトルを手にしたブラント・スネデカーも同様だ。

しかしながら年度末にR&AとUSGAが発表した中尺、長尺パターに付随するアンカーリング禁止の提案(2016年以降)が、スコット、シンプソン、キーガン・ブラッドリーらにどう影響を及ぼすかも注目となりそうだ。

そして昨年、米ツアーで年間獲得賞金額を約87万ドルに積み上げた石川遼がいよいよシード権を獲得、本格参戦初年度を迎える。国内ツアーでは11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で2年ぶりのツアー優勝をマーク。ようやく手にした通算10勝目に「優勝は最高の薬、自信を与えてくれる薬です。自信をつけてアメリカにいけるんじゃないかと思う」と満を持して渡米。日本ツアーとの“両立”を目標に掲げる中、東海岸、西海岸それぞれに拠点を設けて戦う。新しいギアとともにプレーするプロ6年目は、第3戦「ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション」で初戦となる予定だ。

さらにもうひとり、チャンスをものにして世界に羽ばたいたのがドンファンだ。日本ツアーから韓国勢7選手が挑戦したQスクールでトップ通過の快挙。厳しい戦いを勝ち抜いて、見事にツアーカードを取得した。同世代ともいえる石川と、互いに切磋琢磨する存在ともなりそうだ。一方で今田竜二は昨年、シード権を喪失。主戦場はWeb.comツアーとなるが、1月のレギュラーツアー「ソニーオープンinハワイ」からの逆襲を期待したい。

最後に忘れてはならないのがシーズン終了後、10月4~6日に行われる世界選抜と米国選抜の2年に1度の対抗戦「プレジデンツカップ」。世界選抜チームにはキャプテンのニック・プライス(ジンバブエ)から指名を受けた、丸山茂樹が副キャプテンとして作戦会議に加わる。チームには韓国がリードするアジア人選手の存在が欠かせなくなった昨今。ビッグスマイルにかかる期待は大きい。

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