GOLF DIGEST ONLINE ゴルフダイジェスト・オンライン
ニュース

米国男子の最新ゴルフニュースをお届け

米ツアースロープレーの新規制

2003/01/09 09:00

米ツアーでは、今年よりスロープレーに新たな罰則を設けることにした。ラウンドごとに科せられるスロープレー新規則概略は以下のとおり。

・スロープレー1回目は警告のみ
・スロープレー2回目は1打罰と5,000ドルの罰金
・スロープレー3回目は2打罰と10,000ドルの罰金
・スロープレー4回目は競技失格

これに加え、年に10回スロープレーを宣告された場合には、20,000ドルの罰金を科せられる。ツアー運営部長のヘンリー・ヒューズ氏は「この新規則は効果的なはずだ」と自信を持って話す。

この決定が効果的かどうかは別として、選手たちの間では話題の中心となっている。そして、それが効果的であって欲しいと願う選手たちが多いのも事実だ。

迅速なプレーで有名なビジェイ・シンも、スロープレー問題の解決に賛成派の1人だ。

ビジェイ・シン
「スロープレー問題を検討する時期に差し掛かった。問題があるとすれば、その規則は効力を発揮するかどうかだ。運営委員は新規則を実施するのだろうか。どの選手がスロープレーの原因を作っているのか、大体見当はついているのだし、できれば強引にでも警告なしに1打罰を科すくらいの勇気をもって欲しいと思っている」

昨年までは、2回の警告後、つまり3回目のスロープレーで1打罰となる規則だった。選手たちはショットまでに40秒が与えられ、最初に打つ選手に関しては更に20秒の猶予が与えられてきた。

しかし選手たちが懸念するのは、与えられた時間内にプレーを完了する迅速な選手でも、スロープレーの同伴競技者がいた場合、同様にペナルティを科せられることだ。

前の組と1組空いた場合、その組はスロープレーの対象とみなされる。そしてそれが年間で10回に達した時には20,000ドルの罰金となってしまうのである。速いプレーを実践している選手にとっては、たまったものではないだろう。

「この新規則は、スロープレーヤーへの注意を促すためのルールである」とツアー側は答えるが、ニック・プライス曰く「コンビニでショッピングしていた時に強盗が押し入ったとしよう。そこにいた私までが犯罪者扱いされる事と同じだ」と訴える。

その件に関して米ツアールール委員のジョン・ブレンドル氏は、「スロープレーの原因となっていないと思われる選手がペナルティを受けた場合は、反論する事も可能だ」とする。「しかし過去においてもプレーの速い選手がスロープレーの警告を受けたことは稀であり、可能性は極めて低い」と予想している。また「スロープレーの大抵の原因は、大きなプレッシャーがかかる場面である事が多く、通常のプレー速度で遅延の注意を受けた選手は殆どいない」と付け加えた。

しかし大きな問題になるのは、ルール委員がスロープレーと決断を下す責任を持つという事だ。昨年も1打差で優勝が決する試合が22もあった。1打にしのぎを削る試合で、公正にペナルティを科する委員が出てくるのか疑問だ。

新規則実施に賛成のシンでさえも、委員が公正に判断を下すか否かについては懐疑的な姿勢でいる。

ビジェイ・シン
「ツアー側にスロープレーか否かを決定する権利があるので仕方ないが、どこまで効果的に行われるかは疑問だ。始めのうちは厳しく施行されるだろうが、シーズン終わり頃には委員たちの判断も甘くなって結局元に戻っているということも充分考えられる」


特集

宮本卓×GDO 旅する写心
ゴルフフォトグラファー宮本卓×GDOのスペシャルコラボコンテンツ。国内外のゴルフ写真を随時更新中!!
「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」どんなプロにも、素晴らしいプレーを生み出すクラブセッティングが隠されている。クラブ研究こそ上達の近道か!?