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悪人?正直者?サバティーニ「来年の目標は世界No.1」

PGAツアーには控え目な選手が多く、会見などではフィル・ミケルソンタイガー・ウッズのように軽いヒューモアで受け答えをする者が多い。

そんな中で、ツアーNo.1のせっかちで「ビッグマウス」としても知られ、記者たちを毎回楽しませてくれているのが先週の「クラウンプラザ・インビテーショナル」でPGA通算4勝目を飾ったローリー・サバティーニ。2006年の「ニッサン・オープン」以来の優勝となった。

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「女房には言っていたんだ。『今年中にはワールドランキング10位に入り(5月20日時点では16位)、誰にも何も言わせない。そして来年の目標はおそらく世界No.1になること』」とサバティーニ。

何かとゴルフ以外の話題で取り上げられることの多いサバティーニだが、先週はきっちりと実力を証明した。「マスターズ」では2位タイ、「ワコビア選手権」、「EDSバイロンネルソン選手権」では共に3位タイと今季は優勝まであと一歩のところまできていた。「ザ・プレーヤーズ」でも、初日を終えてミケルソンとトップに並んでいた。

「ザ・プレーヤーズ」初日後には「タイガーは未だかつてないほど倒しやすい」という発言もあった。また、ツアー屈指のクイックプレーヤーとしても有名だ。数年前、対照的に超スロープレーヤーのベン・クレインとペアリングされた時は、まだグリーン上でプレーをしていたクレインを置き去りにして次のホールでティショットを打ってしまった事が大問題となった。

今週のサバティーニ語録は・・・

■ クラウンプラザ最終日は雨などの中断もあり、サバティーニが最も苦手としている「忍耐力」が試された。最終18番ホールで前が詰まって待たされていた時は、「(キャディが)釣りの話をしてくれて、早く打ちたいショットのことから気を反らしてくれた。…だからといって『忍耐力』のおかげだとはとは言わないよ。例えば、何度もアキレス腱を叩かれたらそのうち痛いって気付くだろ??」分かりにくい例えだが、恐らく「焦って同じ間違えを繰り返していたら、そのうち少し落ち着かなければいけないことに気付く」という意味だろう…。

■ 最近では「ドクロ」デザインのベルトも装着し、完全に「悪者」キャラが定着しつつある。「みんな俺を悪者に仕立てようとしてるだろ。最高だよ。」

■ これでメジャー初制覇も視野に入ってきた。次のメジャー「全米オープン」の会場となるオークモントCCは改修され、難易度は更にランクアップされているとのこと。改修されたコースを既にラウンドしているサバティーニは「(回ってから)何度も夢で魘されているよ。イーブンパーで回れたら『50』でラウンドした気になるよ。」

■ 最後にメディアを通してのタイガーとのやり取りについて。毎年何連勝もするタイガーとは違い、「俺は2年連続してツアー優勝したことがなかったから、これは大きなステップだよ。次のステップはメジャーを3連勝することだな。ということは今年の残りのメジャーは全部勝たなきゃダメなんだ…。冗談だよ!誰かタイガーに今年もう1勝した方がいいぞと伝えておいてくれ。…これも冗談だぞ!」

■ 5週連続でツアーに参戦していたサバティーニ。今週、来週とリフレッシュ休養を取る。「体力の限界に近づいているから、もうこれ以上無理はさせない。どこでも目撃されないだろうね。(家で)リラックスして、何もしないだろうね。」

あえて対戦相手を煽るようなコメントやメディアに辛口発言を連発することで、自分にプレッシャーをかけているのだろうか…。それにしても、次のタイガーとの対戦が待ち遠しい!

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