2021年 ザ・ホンダクラシック

石川遼は後半に挽回も…7打届かず予選落ち

2021/03/20 12:04
石川遼は初日の出遅れが響き、予選落ちを喫した(Jared C. Tilton/Getty Images)

◇米国男子◇ザ・ホンダクラシック 2日目(19日)◇PGAナショナル(フロリダ州)◇7125yd(パー70)

石川遼は「70」とスコアを伸ばせず通算8オーバーのまま、カットラインに7打届かず予選落ちした。初日の「78」が響き、この日も前半に3ボギー。3バーディを奪い返した後半アウトのプレーを「本当に良いゴルフができた」とわずかな収穫にした。

決勝ラウンド進出が遠い位置で、折り返しの18番(パー5)で見せた1Wショットが数少ない希望になった。左サイドのバンカー群を越えて329ydを記録。「きっかけ? 特にないが、徐々に自分のスイングのベースが少しずつ作られつつある。あのラインでバンカーを越えるのは去年までは全くイメージがなかった」と納得する一打が出ると、後半はそれまでの不安定さがうそのようになった。

1番で第2打をピンそばにつけてバーディ。330yd超のドライブを見せた3番(パー5)で2つ目を奪った。1月の「ソニーオープンinハワイ」を終えてから、「スイングを崩さずに飛距離を伸ばすこと、スピードを出していくこと」を課題にしていたという。「成果を感じられた」ショットが続き、さらに7番(パー3)でバーディを決めた。

今大会もキャディとして一緒に渡米した田中剛コーチを招聘(しょうへい)してから、もうすぐ1年が経つ。大幅なスイング改造の最高峰でのテストは悔しい結果に終わったが、「自分のゴルフでやりたいこと、トライしたいことがいっぱいあったので、このコースでの経験、良いところも悪いところも含めてすごく参考になる」と話した。

帰国後はまたしても2週間の隔離生活を送る。4月の日本ツアーの再開戦「東建ホームメイトカップ」が次の試合になる予定。「今年1年でどこまでやれるかは、すごくチャレンジ」。20代最後、9月に30歳になる一年に必死さを漂わせた。

※編注:本文中のスコアを訂正しました(20日午後0時32分)

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