2019年 WGC HSBCチャンピオンズ

石川遼は6年ぶりの世界選手権「チャレンジャーです」

2019/10/30 19:44
石川遼は開幕前日のプロアマ戦で調整した

◇世界選手権シリーズ◇WGC HSBCチャンピオンズ 事前情報(30日)◇シェシャンインターナショナルGC(中国)◇7264yd(パー72)

「ZOZOチャンピオンシップ」で2年ぶりに米ツアーに出場した石川遼は今週、6年ぶりに世界選手権シリーズに登場する。2013年の同大会以来の出場。連戦中の身体にムチを打ち、開幕前日のプロアマ戦で最終調整した。

今大会は日本ツアーの賞金ランキング上位2人(10月21日時点)に出場権が付与される。同2位の今平周吾が辞退したことで、3位の石川にチャンスが舞い込んだ。「ヨーロッパのトップの選手たちも出る試合。それにコースがやっぱりメチャクチャ難しい。自分の現状がよく分かるし、ドライバーショットが(6年前より)良くなってきているので、どこまでやれるか。チャレンジャーですね」と78人のフィールドに収まったことを喜んだ。

「ZOZOチャンピオンシップ」では初日7位スタートを切りながら、ラウンド毎に順位を落として51位タイに終わった。「やっぱり、自分としては良いプレーができなくて悔しい」と改めて唇をかんだ。

もどかしさと疲労を抱えたまま、中国入りしたのは最終ラウンドから数時間後の28日(月)深夜のこと。翌日、ゴルフ場に来てみれば「ドライビングレンジもアプローチ練習場も大好き。ここに出られるということがすごく大事だと思う。運よく、(出場権が)巡ってきましたけど、本当に良かった」と海外での米ツアー出場に胸が躍る。

2017年秋に米ツアーから撤退後、今季日本ツアーで2勝を挙げ、もう一度海を渡る態勢を整えている。「現在地を知りたい」と繰り返すなかで、もちろん今大会も上位進出となればいきなり視界が開けるケースもある。

「順位や(ノンメンバーとしての)フェデックスカップポイントなど、いろいろあると思う。今まで行ったことのないレベルを目指している。そのために今週は大きな意味がある。成績がどうあろうと進む道は変わらないが、非常に良いテスト。自分の位置や周りの選手を見たりして、2013年と感じることは絶対違うと思う。ベストのプレーをしたい」。久々に広大な敷地を持つ米国式のコースに挑戦する。(中国・上海/桂川洋一)

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