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ソルハイムカップ
期間:09/18~09/20  場所: ザンクト・レオンロートGC(ドイツ)

欧州選抜 得た1ポイントと失ったソルハイムカップ

17番で自身のパットがコンシードされてい 17番で自身のパットがコンシードされていないと聞き、涙を見せるアリソン・リー(Stuart Franklin/Getty Images)

戦前の評判は、欧州選抜に分があった。2年に1度行われる女子の米国選抜と欧州選抜の対抗戦「ソルハイムカップ」は、通算成績で米国が8勝5敗と勝ち越していたものの、直近2大会では欧州が連勝。今年はドイツで初開催とあって、世界ランクだけを見れば米国勢が上位を占めたが、団結力で上回る欧州有利という声が多かった。

実際、金曜日のフォアサムとフォアボール、土曜日のフォアサムとフォアボール(後半3試合は日没サスペンデッド)を終えた時点で、米国5ポイントに対し、欧州は8ポイント。日曜朝に再開された3試合を含めると、米国6ポイントに対し欧州は10ポイントと歴然とした差がついていた。

そして、日曜朝のフォアボールマッチの残り、スーザン・ペターセン(ノルウェー)&チャーリー・ハル(イングランド)対アリソン・リー&ブリタニー・リンシコムの試合で事件は起きた。

オールスクエアで迎えた17番で、入れればそのホールを獲れるというリーの2.5mのバーディパットはカップを40cmオーバーした。それを見て、次のホールに向けて歩き出したハルとペターセン。リーは、そのパットをコンシード(OK)されたものだと思って拾い上げた。

リーは言う。「私はコンシードだと思った。本当に短いパットだったし、簡単なパットだった。それに、その時チャーリーはもうグリーンの外に歩いていたし、スーザンももうグリーンを出ようかというところだった。だから、そのパットがコンシードされたということになんの疑問も湧かなかった。まったく疑うこともしなかった」。

欧州選抜のキャプテン、カリン・コークに、 欧州選抜のキャプテン、カリン・コークに、コンシードしなかったパットの長さを説明するスーザン・ペターセン(Stuart Franklin/Getty Images)

だが、ペターセンはコンシードしていないと主張。競技委員が裁定に入ったが、「他の選手たちの話も聞いたが、リーに球を置き直させる理由はなかった」と判断し、このホールは欧州側が獲ることとなった。そのまま、マッチも欧州が勝利し1ポイントを獲得。18番グリーンでは、リーも、それに欧州のハルも涙を流した。

欧州選抜のキャプテン、カリン・コークはリーに同情を示しながらも「彼女はミスを犯した。それしか、私には言えない」とコメント。一方で米国選抜のキャプテン、ジュリー・インクスターは「まったく馬鹿げている。95%の選手がリーと同じことをしただろう」と怒りをあらわにした。

米国選抜のステーシー・ルイスは、リーをこう慰めた。「あなたが動揺しているのは分かる。でも、なにも間違ったことはしていない」。そして、これをチームのモチベーションにしようとささやいた。

その後に行われたシングル戦で、米国選抜は全12戦を8勝3敗1分で終え、4ポイント差を大逆転。最後は、キャプテン推薦のポーラ・クリーマーが地元ドイツのサンドラ・ガルを4&3で下し、「ソルハイムカップ」史上最大の逆転劇を完結させた。


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