ショットが冴える宮里美香は3アンダー14位タイスタート

ここ2試合連続でトップ20入りを果たしており、賞金ランキング26位につける宮里美香が今週も好調だ。タイ・チョンブリにあるサイアムCCオールドコースで開幕した「ホンダLPGAタイランド」初日は、4バーディ、1ボギーの「69」。首位と3打差の3アンダー14位タイですべり出した。

この日はショットが冴えた。5番でバーディを先行させたあと、8番（パー3）では8Iでピン手前80cmにぴたりとつけてバーディ奪取。11番では残り175yを4Uでカップまで“ひと転がり”につける会心のショットでOKバーディ。「その割には拍手が全然なかった」とちょっぴり不満顔を見せたのも愛嬌だ。

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12番ではカラーから3パットのボギーとしたが、直後の13番で2打目を1mにつけて「あれは大きかった」とすぐにバーディを取り返す。最終18番では、奥のカラーからファーストパットを3mオーバーさせたが、これをねじ込みパーセーブ。引き締まった表情に少しだけ笑みを浮かべた。

昨年、107位と低迷したパーオン率は、3試合を終えて32位と改善傾向。「ショットが良い分、バーディチャンスにもつけられている」と、その歯車は噛み合い始めている。

明日への課題としたのは、この日1つもバーディを獲れなかった4つあるパー5の攻略だ。距離が伸びて難易度の高くなった18番は別として、1番、7番ではともにピンの上につけた短いバーディパットを決めきれなかった。「それが不本意」。

今週は予選落ちがなく、4日間の戦いが保証されている。「試合中にいろんなことが試せますよね」と宮里は言う。どんなことを試しているのか？「それは（話すのは）4日間が終わったらにしようかな」。いつもの笑顔で煙に巻いた。（タイ・チョンブリ／今岡涼太）