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LPGA国対抗「ソルハイムカップ」最終日

初日、2日目が終わり、残るは最終日のシングルス戦。アメリカが7-9で負けている状況は、1996年ウェールズでの大会を彷彿とさせる。しかし96年大会では12のシングルス戦で10勝を挙げる猛チャージを展開したアメリカが逆転勝利を飾った。さて、今回はどうなったのだろうか?

アメリカチームに勢いをつけたのは、1番手を担ったジュリー・インクスター。対するカリエドに2アップとリードしていたインクスターは、13番パー5でピン横5センチにつける見事なショートゲームを披露。これで3アップとしたインクスターは、15番でマッチを決め、まずは1点獲得。アメリカチームはこれに続けとばかり盛り上がった。これで総合点数は8-9。2人目のローラ・ディアズも波に乗り、13番までにスペインのマルティ相手に4アップと大きくリード。そして15番、マーティがマッチ続行をかけた20メートル級のバーディパットに挑むが入らず。ディアズが5&3でマッチを制し、両チーム9-9のタイに。

しかし欧州チームも黙ってはいない。エバン・テニングがケリー・キーニーを3&2で破り、再び10-9とリードすれば、エミリー・クラインがヘレン・アルフレッドソンを2&1で負かして再び10-10のタイ。ケリー・ロビンズvsマリア・ヨースは、ロビンスが、4アップで迎えた15番パー4で2打目をピンにピタリと寄せバーディ確実。ヨースを粉砕し、アメリカがさらに1点をゲット。一方、アメリカのルーキー、クリスティ・カーは不調で、ソフィー・グスタフソンを相手に粘りを見せたが、結局16番ホールで敗退し、両チームはまたしても11対11と、互角のまま戦いは進んだ。

最もヒートアップしたマッチはミシェル・レッドマンとスーザン・パターソン。レッドマンは残り5ホールで5アップと断然有利な状態にあった。しかしパターソンがなんと14番から連続4バーディで一気に1ダウンにまで戻し、勝負を最終18番までつないだ。その18番、パターソンは5メートルのバーディパットを執念でねじ込み、レッドマンにプレッシャーを与える。一方のレッドマンもグリーンを捉え、4メートルのバーディパットを迎えていたが、パターソンの気迫に押されたのか、バーディパットを外してしまい、このマッチは引き分け。11.5-11.5とさらにヒートアップした。

その後、大御所対決となったメグ・マローンとローラ・デービースのマッチはマローンが勝ち、アメリカが1ポイントリード。世界ナンバー1のアニカ・ソレンスタムの相手をしなければならなかったのはウェンディ・ウォード。ソレンスタムがツアー39勝なのに対し、ウォードは3勝と、レベルが違いすぎるように思えたが、なんとウォードが1アップでリード。これがマッチプレーの面白いところ。しかし段々とプレッシャーを感じたのか、15番でウォードは3メートル内のパーパットを外し、オールスクエア。そしてこの対決はオールスクエアのまま18番へ。ウォードはグリーンサイド・バンカーからピン横1.5メートルにつけ、チャンスを作るが、なんとそのバーディパットをプレッシャーのあまり極端にショートしてしまう。結果、このマッチも引き分けだったが貴重な0.5点でアメリカは13-12。

この後はアメリカの勢いが勝った。パット・ハーストが16番でチップインバーディを決め、バーリ・マカイに勝ち、14-12。優勝するにはあと0.5点獲得すればよい状態にまでアメリカを運んだ。そしてその優勝を確実なものにするためにアメリカが用意した「トリ」はロージー・ジョーンズ。ジョーンズは13番、14番で連続バーディを奪いカリーナ・イシェールに2アップ。さらに16番ではイシェールがパーパットを外し、万事休す。ジョーンズが3&2で勝ち、アメリカチームの優勝を決める1点をもぎ取った。アメリカチームのキャプテン、パティ・シーハンはお得意の側転を披露して喜びを表現。結局、15.5対12.5でアメリカが5度目の優勝を手に入れた。

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