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2011年 マスターズ
期間:04/07〜04/10 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)

プレーヤーズラウンジ

<ガンバレ藤田! アラフォーの星が初のマスターズにかける思い>

“梅ちゃん”こと専属キャディの梅原敦さんと共に立つオーガスタ。初出場を果たす4月のマスターズに向けて、藤田寛之が着々と準備を進めている。そのひとつが大会前週の練習ラウンドだ。オーガスタはたとえ出場選手であってもメンバーの同伴がなければ、大会の開催週以外は回れない。

つてを頼って、3月31日と4月1日の2ラウンドをすでに予約済み。しかもその際は、コースを熟知したハウスキャディにバッグを運んでもらい、一足お先のコースチェックで“免疫”をつけておく算段だ。というのも、藤田は怖くてたまらない。「マスターズというブランドと“藤田寛之”のゴルフスタイルに、どうしてもギャップを感じてしまう」。何よりロングヒッター有利というコースセッティングに、「とうてい自分には通用しないのではないか」という不安と恐怖ばかりが先走ってしまうからだ。

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初挑戦を楽しむどころか、「出来れば、やりたくない」というのが偽らざる本音。まだ、行ってもみないうちから雰囲気にのまれてしまっている。本人にもその自覚があるだけに、なおさら前週の練習ラウンドは外せない予行演習となってくる。「そして翌週の開催週には勇太と遼くんに一緒に回ってもらいます。すでに出場経験がある2人にいろいろ教えてもらいたい」と41歳のベテランが、ふた回り近くも年下の選手たちに、頭を下げるけなげさだ。

初舞台で、まずは自分を見失わないことが一番の課題。コースは左のドッグレッグが多く、ドローボールが有利ともいわれているが、師匠の芹澤信雄には「突然変えてもダメ。持ち球のフェードで勝負しろ」と、今から言い含められている。「飛距離で勝負しようとしても今さら無理。“藤田寛之”の持ち味を存分に生かしたプレーをすればいいんだから」との師匠のアドバイスが心強い。

そして、なんといってもファンの声援だ。昨年は日本人最高の賞金ランキング2位に。また、初の最優秀選手賞を獲得するなど、“アラフォー”の大奮闘に「俺たちもやれば出来る」と勇気づけられた人たちは多い。まして41歳にして、初のマスターズだ。本人のもとに続々と寄せられる「頑張って欲しい」との声が、「どれほど僕を勇気づけてくれることか。それがあるからどうにか前に進んでいける。プロゴルファー藤田寛之に、“やらなきゃいけない”と思わせてくれる」と、感謝する。

いつも謙虚な選手は、たとえ晴れの大舞台でも、大きなことは望まない。「ただ、出来れば4日間プレーして、目の肥えた地元のパトロン(ギャラリー)が、認めてくれる球をひとつでも多く打てれば。確かに自分はオーガスタに来たんだという証しを何かひとつでも残せたらと思っています」という藤田。

「・・・でも、やっぱり本音は行きたくない。もう今からほんっとに怖くて」と、弱々しくつぶやきつつも、記者の要望に応えてカメラの前でとってくれたファイティングポーズ。「なんかスミマセン、ガッツポーズにもまだいまいち力がこもってなくて」と、申し訳なさそうに笑った。

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