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プレーヤーズラウンジ

平本穏は広島弁の赤裸々トークも面白い

2015年の年明けを迎えたばかりというのに、先日には2016年に、アジアンツアーと日本ツアーの共同主管による「SMBCシンガポールオープン」の開催が決まったという一報が入った。年々海外ツアーとの提携試合は増加傾向にあるが、日本とは文化も様式も何もかも違う国での開催には、ハプニングもつきものだ。

プロ9年目の平本穏(ひらもとやすき)は昨季の「インドネシアPGA選手権」で、貴重な経験をした。大会3日目になんと、人生初のホールインワンを達成!!

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ティグラウンドの後ろには、賞の看板こそついていなかったが、「日本でも、賞のないホールなら、10万円か20万か・・・そのくらいのご褒美はみんなもらっていたのを知っていたので。僕もちょっと期待していた」と、ルンルンで上がってくると、やっぱり来た来た!

共同主管のワンアジアツアースタッフが近づいて来て、「本部までパスポートを持って来てくれ」。

内心「やった~!!」と、小踊りする思いでついて言った。ちょっぴりものものしい雰囲気の中で、書類にサインをして、いきなり分厚い札束を持たされた。まさかの現金支給!

「即金ていうのも嬉しくて」と、喜々として数えたら、あるわあるわ。現地通貨の150万ルピアを受け取り、ガッツポーズだ。

「で、これを日本円にするといくら?!」と早速、円に換算。「確か、ゼロを2つ取れば良かったよな?」と下二桁に手でフタをしてみると・・・。

「1万5000円・・・」。たちまち脱力。たちまち落胆。「たったこれだけ?」というつぶやきを、しかし平本は胸の中におさめた。それはちょうど、インドネシアの人々の平均月収であると、他の選手仲間に聞いていたからだ。

「ここの国の人たちにとっては、大変な金額だと思えば、文句なんか言えるわけがない」と、ありがたく受け取った平本だった。

そんなお金にまつわるカルチャーショックを平本は、昨年末には日本でも経験した。昨季の部門別ランキングの1位者を表彰する「ジャパンゴルフツアー表彰式」の会場のパレスホテル東京は、皇居のすぐそば。選手会理事会が行われた全面ガラス張りの部屋からは、大手門が真正面に見えて、なんともラグジュアリーな雰囲気。

「皇居を見るのも初めてじゃ!」と、はしゃいで入ったホテルのラウンジは、フカフカの椅子に腰を下ろして同じ広島県出身の先輩の沖野克文と「さて、コーヒーでも飲むか」と、手にしたメニューに青ざめた。

「せっ、せん、さん、びゃくえん!!??」。う~ん、お値段もラグジュアリぃ~。「広島じゃありえん」と沖野とひそひそと、「今さら出られんし、ジュースにしとこう」としどろもどろで、「それでも800円じゃ。や~っぱ、東京は違うのぉ」と、高価な生ジュースも喉に詰まりそう?! 沖野とちびちびと飲み干した。

昨シーズン中盤には試合中に、自らの優勝シーンを夢想しながらプレーしていると打ち明けて、“妄想男”の異名を取ったが、終盤には現実に目覚めることに。「そんなことやっているから勝てないんだ」と勝負の厳しさを思い知り、「妄想なんかしている場合じゃない」と自らに喝。

おかげでついに自身の昨季“最終戦”で、賞金ランク68位に食い込んで“第二シード”に潜り込んだ土壇場の男。広島弁での赤裸々トークも面白い。改めてここで名前もしかと覚えておいていただきたい。平本穏の「やすき」は穏便の「穏」。間違っても「隠(かくれる)」ではありませんので、あしからず。

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