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<もう場違いじゃない! 大金星の34歳、竹谷佳孝(たけやよしたか)をよろしく>

2014/06/30 09:39

2011年のJBパクから数えて、今年のツアープレーヤーNO.1決定戦はこれで4年連続でツアー初優勝者が誕生した。一昨年の藤本佳則と昨年の小平智は揃って24歳(現在)に比べて今年は酸いも甘いもかみ分けた中堅選手。34歳のニューヒーローは今年、チャレンジトーナメントの賞金ランキング2位の資格で出場権を獲得して、このオフのJGTO主催の宮崎キャンプにも参加していたが、どこか居心地が悪そうだった。

この強化合宿には「オリンピックを目指して」とのサブタイトルがついており、年齢も年齢だし、何よりまだシード権すら得たことがない自分がそこを目指して頑張るというのは「なんか違うと思う」と控えめに、それでも、そんな自分でもここで、何か得るものがないかと真摯に黙々と取り組む姿勢が印象に残っている。

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そして実際に竹谷は合宿地となったフェニックスカントリークラブで大きな収穫を持ち帰っていた。写真は4スタンス理論で知られる廣戸聡一氏の講義での一場面だ。人間の体の動かし方には4つのタイプがあるとされる画期的なこの理論は最初は半信半疑でも、実際に廣戸氏のもとで学ぶうちに、ほとんどの選手が目からウロコを落とす。

竹谷もまたしかりで、もともとグリップを短めに握る自分のクセも、実は理にかなっていたんだと納得出来た。廣戸氏が記号化して4つに分別した体の動きは「A1」「A2」「B1」「B2」のうち、「B1」に当てはまるとの診断を受けた竹谷は「確かに、僕は脇を締めると全然スイング出来なくなる。でも、クラブを短く持って、腕を前に出して構えると、心地よく振れるんです」と、シーズンが開幕するなり谷口徹にも「振り抜きが凄くいい」とスイングを褒められて、自信を深めた矢先の快挙であった。

安定したショットで確実にグリーンを捉えると、長いパットがことごとく決まり5連続バーディを奪うなど、どこか神がかり的な展開に加えて、これからプレーオフに挑もうかという相手が、ホールアウト後にペナルティを食らうという決着のつき方も、また非常にドラマチック。やにわに5年間のシード権を得て、竹谷も“代表候補”に名前を列ねた。

「年齢的にも、僕が目指すのは違うと思う」と宮崎で、竹谷は繰り返していたものだが、オリンピックは若者だけの祭典と決まっているわけではないはず。この大きな1勝で、憧れの米ツアーの出場権も手に入れて、夢の扉を一気に全開した。「今後もこの勝利に恥じない活躍を」と優勝インタビューでは何度も強調していたが、変に気負わず今までどおり、マジメにコツコツと歩いていけば、きっと大丈夫・・・!

一途な努力は絶対に選手を裏切らないことは、すでにこの1勝で証明済みなのだから。これからツアー中盤戦は竹谷の活躍を励みに、「俺も」と後に続く選手がきっと出てくる。ツアープレーヤーNO.1の称号はそういう意味でいうなら、確かにとても重いのである。

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