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プレーヤーズラウンジ

<プロゴルファーとして、いま出来ること>

折しも、遠くアメリカにいた3人は、戸惑いと歯がゆさの中でプレーした。世界ゴルフ選手権の「キャデラック選手権」に出場していた藤田寛之池田勇太石川遼には「いまここで、ゴルフをしている場合なのだろうか」という葛藤との戦いでもあった。

もっともそんな無力感は、たとえ同じ日本に居合わせていたとしても変わらない。3月11日に襲った「東北地方太平洋沖地震」。むしろ、被災地からもそう遠くない場所にいるからこそいっそう募る。

ジャパンゴルフツアーに所属する会員198人の安否は、発生から1週間後にようやく全員の無事が確認出来た。自宅で被災して、怪我を負った者も数人いるが幸い、みなゴルフに差し支えるほどの重傷ではなかった。

たまたま他県で合宿中で、全壊した仙台の自宅を留守にしていて九死に一生を得た選手もいる。大津波に襲われた仙台空港に駐車したままの愛車は跡形もなく波に消えたが本人も、愛する家族も無事であったことを思えば、惜しくない。

プロキャディのみなさんの中にも数日間、連絡が取れなかった方が数人おり安否が気遣われたが、周囲の懸命の捜索で全員の無事が確認された。そして安否情報を求めるスタッフからの電話に元気な声を聞かせてくれた選手たちはみな、一様に口を揃えたものだ。

「僕に出来ることがあったら何でも言ってください」。
その声は、強い使命感に溢れながらもしかし、あまりに未曾有の被害に「いったい自分に何が出来るのか。何から始めれば良いのか」という戸惑いと、苛立たしさに満ちていた。

男子ツアーの開幕は来月4月17日だが、そのための調整合宿にも身が入るはずもない。当時アメリカで悲報を聞いた3選手と同様に、みな「ゴルフをしていていいのだろうか」という後ろめたさに似た感情と戦っている。

それでも地震から1週間以上が過ぎて、みな気づき始めている。個人で義援金の口座を開設したり、チャリティ活動を始めた選手たちが、それと一緒にブログに書き込んだコメントを読むにつけ、みな結局は同じ思いに行き着いているように見える。「僕らの職業はプロゴルファーであり、やっぱり自分には結局ゴルフでしか、いまの気持ちを表現する方法はないのだ」と。では、ゴルフという“天職”を通して、自分たちにいま出来ることは何なのか。198人のツアーメンバー全員がいま、その答えを懸命に捜している。


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