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ツアープレーヤーたちの貴重な経験<日本代表“イレブン”>

先週、日本対韓国の対抗戦は、韓国のヨンピョンリゾートにあるバーチヒルカントリークラブで開催された。日本チームにとっては少々やりずらい「アウェイ」での戦いも、代表メンバーのひとり、近藤智弘(写真、中央)にとってはたいそう居心地の良い1週間だったようだ。というのも対戦中、なぜか近藤の組には地元韓国人ギャラリーの応援団が・・・。しかも、相手の韓国選手には目もくれず、近藤の好プレーにやんやの声援を送ってくれていた。

実は、昨年行われたアジア対日本の対抗戦「ダイナスティカップ」でもそうだったのだが、さわやかな近藤の笑顔は、地元女性の一番人気を集めていた。今回の韓国でも例外ではなく、開催直前の地元紙には出場メンバー中、賞金ランクトップの平塚哲二の写真に並んで、近藤の写真がデカデカと載り、その掲載理由が「韓国人女性の心をとらえた、ハンサムな日本人選手」。前評どおり、本戦にはたくさんのファンが会場に駆けつけ、近藤に熱い視線を送った。

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また若い女性ばかりか、近藤目当てのギャラリーの中にはなぜか韓国の中年男性の姿も。その理由を聞くと、「彼はアイアンショットが素晴らしいんだ。参考にしたくて、見に来た」とのこと。この言葉には、近藤もますます大喜びで、「今週は、僕にとっては『ホーム』でプレーしたみたいにとても戦いやすくて、ほんとうに楽しかったです!」と、話していた。

ゴルフ史上初の日韓戦。記念すべき第1回大会は、残念ながら、プレーオフの末韓国チームに栄光を譲りったが、代表メンバーにとってはたいへん印象深い大会になったようだ。

「もちろん、優勝を持ち帰りたかったのが本音ですが、みんな一丸となってそれぞれがチームのために全力を尽くして戦ったし、何より、前回の『ダイナスティカップ』のときより、日本チームの団結力が強まっていたのが印象的でした。チーム戦には普段の試合にはない興奮や感動があるし、これからもこういう試合をたくさんやって、経験を増やしていきたいですね」と、日本キャプテンの手嶋多一は言う。

キャプテンを含む日本代表「イレブン」は、優勝以外の貴重な思い出を持ち帰ったようだ。

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