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トラベラーズ選手権
期間:06/22~06/25  場所: TPCリバーハイランズ(コネチカット州)

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PGAツアーを背負って立つ! 「スピース世代」の躍動

(左から)プレーオフで敗れたD.バーガー、ツアー通算10勝目を挙げたJ.スピース(Maddie Meyer/Getty Images)、同期のJ.トーマス(Andrew Redington/Getty Images)

◇米国男子◇トラベラーズ選手権◇TPCリバーハイランズ (コネチカット州)◇6841yd(パー70)

ジョーダン・スピースが節目のツアー通算10勝目を挙げた先週のトラベラーズ選手権。スピースの劇的チップインで幕を閉じた部分がクローズアップされていますが、ここではプレーオフで敗れたダニエル・バーガー、彼の活躍に注目したいと思います。

ダニエル・バーガーは、スピースと同じ1993年生まれの24歳。今年の「フェデックス セントジュードクラシック」で大会連覇を果たした若手のホープです。彼が今回スピースと一騎打ちを繰り広げたことで、PGAツアーでの世代交代の波を感じました。

優勝したスピースは、言うまでもなくすでにPGAツアーの顔。今回のダニエル・バーガー、さらには現在賞金ランキング3位のジャスティン・トーマスらは、“2011年高校卒業組”と呼ばれる、新黄金世代の象徴的な学年になります。

よく同期の活躍で刺激を受けると言いますが、「アイツができるなら俺も…」「アイツには負けたくない」と、確かにモチベーションは上がるものです。しかし、飛び抜けた才能を持つ人間が1人だけだと、あきらめの感情が生まれやすいのも事実です。「アイツならしょうがない」「アイツは天才だから…」。そうなると向上心は生まれず、1人のヒーローとその他大勢の傍観者状態となるわけです。

この世代では、まずスピースが才能を開花させ、頭一つ抜け出しました。そして、1人ではなく2人、3人と、彼に続く者が出始めました。そうなると状況は一変します。「アイツ“ら”ができるなら俺も…」「アイツ“ら”には負けたくない」という気持ちが生まれ、世代全体に相乗効果が加速度的なスピードで波及し始めるわけです。

“2011年高校卒業組”は松山英樹選手のひとつ下の学年になりますが、松山選手も含め、いまやPGAツアーを背負って立つ世代になりつつあります。今後も同世代の選手が張り合うことで、新たなヒーローが生まれ出す予感がしています。(解説・佐藤信人)

佐藤信人(さとう のぶひと)
1970年生まれ。ツアー通算9勝。千葉・薬園台高校卒業後、米国に渡り、陸軍士官学校を経てネバダ州立大学へ。93年に帰国してプロテストに一発合格。97年の「JCBクラシック仙台」で初優勝した。勝負強いパッティングを武器に2000年、02年と賞金王を争い、04年には欧州ツアーにも挑戦したが、その後はパッティングイップスに苦しんだ。11年の「日本オープン」では見事なカムバックで単独3位。近年はゴルフネットワークをはじめ、ゴルフ中継の解説者として活躍し、リオ五輪でも解説を務めた。16年から日本ゴルフツアー機構理事としてトーナメントセッティングにも携わる。

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