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WGCメキシコ選手権
期間:03/02~03/05  場所: チャプルテペクGC(メキシコ)

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「長期政権」を予感させるダスティン・ジョンソンの対応力

冷静な対応力と心構えがDJの強さの秘訣か 冷静な対応力と心構えがDJの強さの秘訣か(Hector Vivas/LatinContent/Getty Images)

◇米国男子◇WGCメキシコ選手権 ◇チャプルテペクGC(メキシコ)◇7330yd(パー71)

出場2戦連続優勝した世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン。今回の勝ち方を見ると、さすが世界1位というプレーが随所に見られました。勝ったポイントは2つ。対応力と心構えでしょう。

標高2300mに位置するチャプルテペクGCでは、高地ということからボールが飛びます。ジョンソンを含めて各選手は、練習日から弾道計測器を持ち込み「日頃よりどのくらい飛ぶのか」と模索していました。

ただ、試合モードでの“飛び”は練習モードとは違います。一つの例を挙げると、ジョンソンは、初日の1番(316ヤード)を3番ウッドで打ってグリーンを突き抜け、ダブルボギーで大会をスタートしました。練習と試合での違いを感じ、何をするか、できるかが最終日に向けて上位に行くポイントです。ジョンソンは、2日目以降は2番アイアンでティショットを打ち、1番を2日目バーディ、3日目イーグル、4日目パーでプレーしました。

グリーン上では、DJらしい心の持ちようが結果を生みました。ポアナ芝のグリーンは読みづらく、短いパットでも「なんでそっちに曲がるんだ?」と苦笑いする選手の表情がよく見られました。初日のジョンソンも、その一人でしたが「なるようにしかならない。打った後のボールの転がりは知ったこっちゃない」というように、自分のストロークさえしていればボールが外れようが意に介しませんでした。その気持ちが、入らなかった初日のパットを頭から除かせ、2日目以降は“長いパットも入る”につながりました。

「ジェネシスオープン」(2月16~19日、リビエラCC)の優勝によって初めて世界ランク1位になった際、上位陣が拮抗していることで、米国では「1位の座はコロコロ入れ替わる」と報道されていました。しかし、今回の優勝で2位のジェイソン・デイとの平均ポイント差は2.3638に開きました。

以前、ロリー・マキロイが言っていたことを思い出します。「ツアーを戦う選手の中で、ポテンシャルが一番高いのはDJだ」と。世界1位の選手として初めて臨んだ試合、しかもWGCの大舞台で、ほぼ経験がなかった高地での戦いに勝ったジョンソン。「プレッシャーの中で勝ててうれしい」と話していましたが、心乱さず対応して結果を出したことで、そのポテンシャルは2段も3段も上がったことは間違いありません。世界ランク上位選手と比べても、ポイント差以上に頭一つ抜け出した感があります。DJの“長期政権”を予感させる優勝となりました。(解説・佐藤信人)

佐藤信人(さとう のぶひと)
1970年生まれ。ツアー通算9勝。千葉・薬園台高校卒業後、米国に渡り、陸軍士官学校を経てネバダ州立大学へ。93年に帰国してプロテストに一発合格。97年の「JCBクラシック仙台」で初優勝した。勝負強いパッティングを武器に2000年、02年と賞金王を争い、04年には欧州ツアーにも挑戦したが、その後はパッティングイップスに苦しんだ。11年の「日本オープン」では見事なカムバックで単独3位。近年はゴルフネットワークをはじめ、ゴルフ中継の解説者として活躍し、リオ五輪でも解説を務めた。16年から日本ゴルフツアー機構理事としてトーナメントセッティングにも携わる。

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