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ザ・ホンダクラシック
期間:02/23~02/26  場所: PGAナショナル(チャンピオン)(フロリダ州)

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リッキー・ファウラーが表現した勝者の条件

2季ぶりの優勝で一つの高い壁を越えたリッキー・ファウラー (Mike Ehrmann/Getty Images)

◇米国男子◇ザ・ホンダクラシック 最終日(26日)◇PGAナショナル・チャンピオンコース(フロリダ州)◇7140yd(パー70)

リッキー・ファウラーの米ツアー通算4勝目に「よかった。ホッとした」が素直な感想です。今回同様、最終日を単独首位で迎えたことはこれまで4回ありましたが、いずれも勝ち切れませんでした。もし、5回目で勝つことができなければファウラーは、さらに“負”を背負うことになると思いました。

2位に4打差をつけての最終日ですから、周りは「勝って当たり前」です。ファウラーも「勝たないといけない」という気概でした。その重圧を考えると、立ち上がりはパー、パー、バーディと無難な入り方ができたと思いますが、そこからが危なっかしかったです。4番ではアプローチがスプリンクラーに当たる不運もありボギー。6番ではティショットを引っかけて池ポチャのダブルボギー。

ただ、8番が今回の勝利の縮図でした。後続も迫り、自身も悪い流れに入りかけている中、ティショットを右の林に曲げました。ところがセカンド地点で、クラブを振れたこと、グリーン方向に打てたことから2オンに成功。これは運の良さです。優勝者は、18ホールをミス、トラブルなく、完璧にプレーするということはまれです。いいショットとミスショットをある程度繰り返します。その中で、ミスショットがボギーにならない運の良さがあります。ファウラーも、運が悪ければ、ボールが木の根元や枝の上ということもあったでしょう。

最終日に上位で戦っている選手は、それぞれ運の良さにも助けられています。では、上位選手と優勝者の違いは?それはモノにするかどうかです。8番、ファウラーは9mのバーディパットを入れました。自身のパフォーマンスでグッと運を引き寄せたのです。優勝者には実力と運があります。もっといえば運をつかむ実力がある選手が勝つのです。

2季ぶりのツアー通算4勝目は、世界のトップを目標とするファウラーにとって高い壁を越えたといっていいでしょう。今回の優勝で、世界ランキングは9位になりましたが、さらに上を目指す糧にもなった勝利です。人気もある選手ですから、これでゴルフ界もさらに盛り上がります。ホン・ラーム(スペイン)といった若手をはじめ、松山英樹ジョーダン・スピースダスティン・ジョンソン、そして“負”を払しょくしたファウラーと、マスターズを目前に控え役者がそろってきました。これで、世界のゴルフはもっと面白くなります。その面でも「ホッとした」ファウラーの優勝でした。(解説・佐藤信人)

佐藤信人(さとう のぶひと)
1970年生まれ。ツアー通算9勝。千葉・薬園台高校卒業後、米国に渡り、陸軍士官学校を経てネバダ州立大学へ。93年に帰国してプロテストに一発合格。97年の「JCBクラシック仙台」で初優勝した。勝負強いパッティングを武器に2000年、02年と賞金王を争い、04年には欧州ツアーにも挑戦したが、その後はパッティングイップスに苦しんだ。11年の「日本オープン」では見事なカムバックで単独3位。近年はゴルフネットワークをはじめ、ゴルフ中継の解説者として活躍し、リオ五輪でも解説を務めた。16年から日本ゴルフツアー機構理事としてトーナメントセッティングにも携わる。

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