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マッチプレーで見えた2人の若武者の“崩れない能力”

賞金1億円を獲得した藤本と、決勝で接戦を 賞金1億円を獲得した藤本と、決勝で接戦を繰り広げた小平

◇国内男子(ツアー外競技)◇ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯◇恵庭CC(北海道)◇6903yd(パー72)

「ネスレマッチプレーレクサス杯」の決勝に残ったのは、タイプの違う27歳、同学年の2人でした。

1人はアマチュア時代から一目置かれ、プロに入ってからすぐに国内メジャー「日本ゴルフツアー選手権」を獲り、その後国内で常にトップクラスで戦い続ける藤本佳則選手。もう1人もツアー初勝利が同じく「日本ゴルフツアー選手権」で、こちらも国内ツアーを引っ張る小平智選手。両者、押しも押されぬ日本が誇る若き才能です。

そんな2人の戦いを見ていると、マッチプレー特有の共通した強さを垣間見ることができました。それは、相手の戦う意欲を失わせてしまう“崩れない能力”です。

普段のストロークプレーと違い、マッチプレーでは、自分がバーディを獲ることと同じく、相手のミスを待つことも重要になってきます。相手が崩れてしまえば、自分がパー止まりでもそのホールを獲ることができるからです。

それは、プレーオフが毎ホール続くような戦い。相手ありきのマイペースさを要するものです。

自分が現役時代のときにも感じましたが、マッチプレーの相手として嫌だなと感じるタイプは、浮き沈みの少ない安定感のある選手でした。こちらが頑張っても頑張っても、ポイントを与えてくれない、今回の2人のようななかなか“崩れない能力”を持ったタイプです。

この無言のプレッシャー、我慢強さを示す能力が、藤本選手や小平選手の飛んで曲がらないティショットだったように感じます。2人とも290~300ydを誇る飛距離と安定感を持ち合わせています。

このティショットをテンポ良く続けられると、戦っている相手としては「自分がバーディを獲らないと勝てない…」と感じるようになります。そして終盤、逆にこれがプレッシャーとなり、ミスショットを引き起こして自滅…という展開になってしまうのです。

今回のマッチプレーで見せた2人の“崩れない能力”を持ってすれば、間違いなく世界でも戦っていけるでしょう。小平選手はすでに世界を視野に入れた発言をしていますが、今回の優勝を機に藤本選手にもぜひ世界への扉を開けていってほしいと感じました。(解説・佐藤信人)

佐藤信人(さとう のぶひと)
1970年生まれ。ツアー通算9勝。千葉・薬園台高校卒業後、米国に渡り、陸軍士官学校を経てネバダ州立大学へ。93年に帰国してプロテストに一発合格。97年の「JCBクラシック仙台」で初優勝した。勝負強いパッティングを武器に2000年、02年と賞金王を争い、04年には欧州ツアーにも挑戦したが、その後はパッティングイップスに苦しんだ。11年の「日本オープン」では見事なカムバックで単独3位。近年はゴルフネットワークをはじめ、ゴルフ中継の解説者として活躍し、リオ五輪でも解説を務めた。16年から日本ゴルフツアー機構理事としてトーナメントセッティングにも携わる。

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