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パットスタイルの確立と飛躍 宮里優作がポテンシャル=結果へ

2017/05/16 12:48

抜群のポテンシャルを誇るショットが生き生きと輝いていた宮里優作

◇国内メジャー初戦◇日本プロ選手権 日清カップヌードル杯 ◇かねひで喜瀬カントリークラブ(沖縄県)◇7217yd(パー72)

「中日クラウンズ」の勝利から、宮里優作選手を今後“勝ちまくる選手”と表現しましたが、2試合連続優勝はガマンのスタートでした。初日、10番からスタートした宮里選手は、14番(パー3)で3パットのダブルボギー。折り返した1番も記録上は3パットですが、カラーから4パットのダブルボギーでした。

ただ、上がり3ホールを連続バーディと、翌日につなげるフィニッシュができたのは、ガマンした結果です。そして、2日目にこの日のベストスコアとなる「66」と立て直すことができたのは、短期的に見れば「中日クラウンズ」で勝っているという精神的な余裕もありますが、ミスパットをしても慌てることなく対処できている状態にあるからです。

ショットメーカーがパットに悩む、というのはゴルファーの常。ロリー・マキロイ(北アイルランド)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)、ジャスティン・ローズ(イングランド)がそうであり、宮里選手もその一人でした。このうち「マスターズ」でプレーオフを戦ったガルシアとローズ、そして宮里選手のパットスタイルはいずれもクロウグリップです。宮里選手がツイッターで「二人ともクロウグリップ」とツイートしていましたが、自身がやっていることに自信を持ったのは間違いありません。

右手の動きを抑えたシンプルなパットスタイルを確立し、カップにボールを入れる作業のストレスが軽減されたことで、抜群のポテンシャルを誇るショットが生き生きと輝いた結果の2試合連続優勝といえます。

自身初のシーズン複数回優勝にもなりましたが、“やっと優作のポテンシャルと結果が合ってきた”という印象です。海外志向が強い宮里選手にとって、松山英樹選手や谷原秀人選手の活躍は大きな刺激になっています。これまでより二つも三つも上のレベルで、シーズンを戦っていくことになるのは確かです。(解説・佐藤信人)

佐藤信人(さとう のぶひと)
1970年生まれ。ツアー通算9勝。千葉・薬園台高校卒業後、米国に渡り、陸軍士官学校を経てネバダ州立大学へ。93年に帰国してプロテストに一発合格。97年の「JCBクラシック仙台」で初優勝した。勝負強いパッティングを武器に2000年、02年と賞金王を争い、04年には欧州ツアーにも挑戦したが、その後はパッティングイップスに苦しんだ。11年の「日本オープン」では見事なカムバックで単独3位。近年はゴルフネットワークをはじめ、ゴルフ中継の解説者として活躍し、リオ五輪でも解説を務めた。16年から日本ゴルフツアー機構理事としてトーナメントセッティングにも携わる。

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