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父はロープの外に 新垣比菜はハウスキャディで戦う覚悟

◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城3日目(31日)◇葛城ゴルフ倶楽部山名コース(静岡県)◇6564yd(パー72)

ツアールーキーの19歳、新垣比菜は今大会で1歳年上のハウスキャディを起用した。アマチュア時代に出場したプロツアーでは父でコーチの博昭さんにバッグを託すことが多かったが、昨年7月のプロテスト合格以降、徐々にハウスキャディに切り替えた。今季は「完全にハウスさんで行く予定ですよ」と明かす。

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理由は「プロになってコースマネジメントを自分でしっかり考えながらやっていかないといけない」からだという。ロープ内で父に甘えられる環境を断ち「色々考えなきゃいけなくて疲れますけど、すごく良い勉強になっている」。プロキャディを使う選択肢もあるが、まずは自ら考える力をつけることに主眼を置いた。博昭さんもその決断に納得。「自分は外から見守って、終わったあとに反省会をする」そうだ。

この日は「74」と落とし通算3オーバーの21位タイ。1番でバーディ発進を決めてから「しのいで、しのいで」、以降15ホールでパーを並べ続けた。上位で迎えた終盤17番(パー3)にバンカーの目玉からの2打目を「トップ気味に入っちゃって」グリーン奥の池に落とした。トリプルボギーで一気に後退したが「良い感じにきていたのでもったいない。でも、ショットは今季(出場)3試合目で一番良い状態。このコースはラウンドすると体も頭を疲れますよね」と語る表情は明るかった。

ハウスキャディの川上紗緒里さんは「ほとんど聞かれないで、自分でクラブなどを決めていた。本当に迷ったときだけラインを2人で見た」という。スコアカードにはまだ表れない、プロとしての歩みを着実に進めている。(静岡県袋井市/林洋平)

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